ロッテ・朗希 勝負の年始まる 育成5カ年計画最終年 キャンプ地・石垣島入りにファン100人熱視線

2024年01月31日 05:30

野球

ロッテ・朗希 勝負の年始まる 育成5カ年計画最終年 キャンプ地・石垣島入りにファン100人熱視線
ファンと子どもたちの歓声が上がる中、石垣島入りした佐々木朗(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 ロッテは30日、春季キャンプ地の沖縄県石垣市に入った。直前の26日に12球団大トリで契約更改した佐々木朗希投手(22)について、吉井理人監督(58)は調整をある程度本人へ一任する方針を明言。対外試合初登板は2月末か3月初旬との見通しを示した。早ければ今季終了後にもメジャー挑戦する可能性があり、令和の怪物の「夢」へ向けて大事なシーズンがいよいよ始まる。
 島唄と三線が流れる南ぬ島石垣空港にロッテチームが到着した。1メートル92と長身の佐々木が姿を見せると、待ち構えていた約100人のファンらから一際大きな歓声と拍手が湧き起こった。27日の契約更改会見で「将来的にメジャーリーグでプレーしたいという思いはある」と公言。早ければ今季終了後にも夢を実現させ、見納めになる可能性もある「令和の怪物」にファンたちは熱視線を送った。

 育成5カ年計画の最終年。昨年は3月にWBCが控えていたため、急ピッチの調整となったが、今年は通常モードとなる。吉井監督は「彼はどうやって開幕を迎えたらいいか、もう調整の仕方を分かっていると思うので、そこは任せたい」と信頼を寄せ、対外試合初登板について「2月末か3月頭になる」と明言。そこから逆算し、15~20日ぐらいに実戦形式の「ライブBP」で投げると明かした。昨年は2月9日のライブBPで160キロを計測し、同15日のヤクルトとの練習試合が初実戦だったが、約半月分ゆったりと仕上げる調整で幅を持たせた。

 今季に向けては「1週間に1回、元気な姿でマウンドに上がって、ゲームの半分以上投げてくれたら言うことはない」。指揮官が求めるのはタイトル獲得ではなく、1年間ローテーションを守ること。以前話した通り「中6日、150イニング」が最低限のノルマとなる。

 佐々木を巡っては大リーグ公式サイトが27日に「早ければ次のオフにポスティングされる可能性もある」と報じた。MLBネットワークでもこの日、ジョン・モロシ記者が「25年シーズンにメジャーでプレーする可能性はある」と述べるなど海外でも注目度は高い。

 夢に近づくためにも今季の活躍は不可欠。27日の会見で「しっかりと目の前のシーズンをプレーすることが大事」と話した右腕は、南国で地に足を着け、勝負の一年に臨む。(大内 辰祐)

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