赤ネクタイの広島・シャイナー 人生の指針「カイゼン(改善)」を胸に日本で息の長い活躍を誓う

2024年01月31日 05:45

野球

赤ネクタイの広島・シャイナー 人生の指針「カイゼン(改善)」を胸に日本で息の長い活躍を誓う
会見に臨んだ広島・シャイナー Photo By スポニチ
 広島に新加入したジェイク・シャイナー内野手(28=マリナーズ)とマット・レイノルズ内野手(33=レッズ)が30日、広島市南区のマツダスタジアムで入団会見に臨んだ。メジャーではなく日本球界を移籍先に選んだ長距離砲のシャイナーはマリナーズの格言「カイゼン(改善)」を胸に、広島で自らの「野球人生を素晴らしいものに」と意気込む。
 意気込みが伝わってきた。カープカラーの真っ赤なネクタイで会見に臨んだシャイナーは「日本語を勉強しているので、将来的には皆さんと日本語でしゃべれるようになると思う。カープハサイコウデス!」と言って白い歯をのぞかせた。

 メジャー経験こそないものの、昨季は3Aタコマで30本塁打を放った長距離砲。ヒューストン短大では成績が伸びず「消防士になろうかと思った時期もある」という苦労人だ。努力してマイナーリーグで実績を積み上げ、FAになった昨秋、メジャーリーグではなく日本球界を選んだ。

 「チャンスだし、違う景色で野球ができるというのも楽しい。プラスにしか思えなかった。一生懸命にプレーし、日本でキャリアを長く過ごしたい」

 胸中には日本の言葉が刻まれる。前所属のマリナーズで紹介されていたという「カイゼン(改善)」。「僕の人生に重要だな…と。ずっと覚えている」。悪いところを改めて良くする――。野球だけでなく、人生でも意識を持って実践する。

 マリナーズでは、メジャー通算3089安打を誇るレジェンドから助言を受けていた。「イチローさん(会長付特別補佐兼インストラクター)はシアトルで大きな存在。何度も会い、話をする機会もいただいた。人格者で、野球のことはいろいろ教わった」。その教えは生かされる。

 新井監督をして「逆方向にも本塁打を打てる。楽しみ」と言わしめる28歳。主に一、三塁を守り、外野も左翼と右翼をこなす。「長打は全方向に打てる。打点を挙げるのが得意。勝利に貢献し、ベストなキャリアを積めるよう頑張りたい」と言葉に力を込めた。 (江尾 卓也)

 ◇ジェイク・シャイナー 1995年8月13日生まれ、米カリフォルニア州出身の28歳。17年ドラフト4巡目(全体113番目)でフィリーズと契約。メジャー経験はなし。23年はマリナーズ傘下3Aで124試合に出場し30本塁打。守備は83試合で三塁を守った。マイナー通算658試合で打率・262、102本塁打、439打点。1メートル85、90キロ。右投げ右打ち。

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