松井秀喜氏 故郷・石川を「応援しなくてはいけない時」臨時コーチ務める巨人キャンプでチャリティー約束

2024年01月31日 05:25

野球

松井秀喜氏 故郷・石川を「応援しなくてはいけない時」臨時コーチ務める巨人キャンプでチャリティー約束
22年、星稜高校のグラウンドで野球教室を行った松井秀喜氏 Photo By スポニチ
 巨人は30日、春季宮崎キャンプで、ヤンキースなどでも活躍した球団OBの松井秀喜氏(49)が臨時コーチを務めると正式発表した。18年以来6年ぶり4度目で、2月10日から4日間、指導する。同氏は故郷・石川で元日に発生した能登半島地震について、コメントを発表。球団のチャリティー活動への参加や、今後の継続的な支援活動を約束した。
 現役時代に2年間、ともにプレーした阿部新監督のために、松井氏が一肌脱ぐ。4年ぶりのリーグ優勝のためには、チーム力の底上げが不可欠。背番号55の後輩で同じ左打者の秋広をはじめ、門脇や新人のドラフト3位・佐々木(日立製作所)、同4位・泉口(NTT西日本)ら若手への指導に期待がかかる。

 故郷・石川のためにも立ち上がった。松井氏は能登半島地震についてのコメントを発表。能美市出身で、幼少時から能登に何度も訪れているといい、「私の記憶に残る街並みや観光名所は一瞬にして変わり果てた姿になってしまった。被害の甚大さを報道などで目にするたびに胸が締めつけられます」と悲痛な思いを明かした。

 現役時代の地元からの応援に感謝し「今度は私が、被災された方々が力強く立ち上がり前を向かれていく姿を応援しなくてはいけない時だと感じています」と誓った。既に被災地支援として義援金1000万円を寄付しており、加えて自身が理事を務める「松井55ベースボールファウンデーション」からも1万ドル(約147万円)が寄付されることがこの日発表された。球団もキャンプ中に募金活動を実施予定で「宮崎では能登半島地震のチャリティーを開催すると聞いているので、精いっぱいお手伝いさせていただこうと思います」と参加を約束した。

 07年の能登半島地震では石川県共同募金会に1000万円、11年の東日本大震災の際には5000万円の義援金を送るなど、被災地支援の活動を重ねてきた。「今すぐ私にできることは限られていますが、今後は帰省した際に今回被災された方々と交流し、少しでも前向きな気持ちになっていただける機会を継続してつくっていきたい」と継続的に被災地に寄り添った活動を行っていく考え。愛する故郷のために、やれることはなんでもやる。(青森 正宣)

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