阪神・門別が佐藤輝に全球直球勝負宣言 紅白戦で待望初対戦 輝もノリノリ「そういう駆け引き!?」

2024年02月11日 05:15

野球

阪神・門別が佐藤輝に全球直球勝負宣言 紅白戦で待望初対戦 輝もノリノリ「そういう駆け引き!?」
走塁練習する阪神・佐藤輝(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神・佐藤輝明内野手(24)が沖縄・宜野座キャンプ第3クール初日の10日、きょう11日に実施される1、2軍合同紅白戦(宜野座)で「1番」を打つことが判明した。岡田監督が発案した立候補制の打順で当初の希望通りトップバッターを選択。現在、最も評価が高い門別との対戦も決定した。期待の背番号8はオフの米武者修行で身に付けたMLB打法を今季初実戦で見せつける。
 注目の打順が決まった。佐藤輝は「1番」で出陣することが判明。今春初実戦となる1、2軍合同紅白戦では文字通りトップバッターとして球春到来を告げる。

 「(立候補制で打順が決まる紅白戦では)元々、1番(を打ちたい)と言っていたので。ありがとうございますという感じです」

 岡田監督が発案した“虎史上初”の紅白戦が実現する。打順は立候補制で決める岡田ルール。7日の練習後に指揮官の構想を伝え聞いていた若き大砲は動いた。この日の早朝、チーム宿舎の朝食会場に設置されたホワイトボードには各選手の名前が記されたマグネットがあった。佐藤輝は自身のマグネットを打順「1番」の所に置いた。過去3年間のシーズンで一度も経験のない打順を選択。その理由は明かさなかったが、明確な理由は必ずあるはずだ。

 「いい球を投げると思うので、しっかり負けないようにしたい」

 相手の先発は売り出し中の門別だ。打順が1番に決まったことで確実に対戦は実現する。実は高卒2年目左腕は1月の自主トレで「(対戦があれば)輝さんから空振りを奪いたい」と“宣戦布告”していた。その言葉を知ってか知らずか…。この日は通算68発を誇る和製大砲は「(門別は速球勝負を宣言も)そういう駆け引き?頑張ります!」と19歳との対戦に胸を膨らませていた。

 今キャンプでは岡田監督だけでなく視察に訪れた野球評論家陣が口をそろえて門別を絶賛している。シーズンを見据える主力投手はスロー調整のため現時点での状態では虎投No・1投手と言っても過言ではないだろう。勢いある好左腕の直球への反応が今後の調整の物差しにもなる。オフに米シアトルにある最新の野球研究・トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で身に付けたMLB打法の“現在地”もハッキリと分かる。

 打ちそうな気配も漂っている。この日のランチ特打では82スイングで柵越えは23本。バックスクリーン中段に直撃する推定飛距離140メートル弾も放った。最長は5連発と準備も完了。「早く実戦がしたいな、というのはあるので楽しみ。しっかり頑張っているところを見てもらいたい」。パワーアップした背番号8が、いきなり快音を響かせそうだ。(石崎 祥平)

 ▽佐藤輝の先発1番 シーズン中はポストシーズンを含めて経験なし。シーズン以外では新人の21年に春季キャンプの紅白戦3試合。23年には侍JAPANで11月12日、アジアCS直前の練習試合・広島戦で1番を打っており、4試合で13打数2安打、打点なし。

 《門別、全球直球勝負宣言》岡田監督期待の高卒2年目左腕・門別が佐藤輝への全球直球勝負を宣言した。1、2軍合同紅白戦では先発として登板。「対戦するのが楽しみ。全部真っすぐでいきます。ずっと真っすぐを磨くことをやってきたので、その真っすぐがどれだけ通用するか試す気持ちで投げたい」。ともに先発する高卒2年目右腕の茨木も森下や大山との勝負に闘志を燃やしているだけに、大観衆の集結が予想される日曜日にファンの前で真っ向勝負に挑む。

 《岡田監督は先発オーダー明言せず》打順立候補制を発案した岡田監督は先発オーダーを明言せず「明日(11日)の楽しみやろ」と煙幕を張った。各選手がチーム宿舎の朝食会場に到着した順番で希望打順に選手の名前が入ったマグネットを置く方式。この日、指揮官が朝食会場を訪れた際には、既にオーダーが固まっていたという。攻撃はノーサインで、盗塁は「自分が行けると思ったら行ったらええ」と選手に判断を任せる。投手陣には結果にこだわらず「(変化球で)抑えにいくのではなく、直球をどんどん投げ込んでほしい」と求めた。

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