阪神・野口 紅白戦「3番」で1軍デビュー 「色気づいてる」いじられたパーマ断髪で勝負

2024年02月11日 05:15

野球

阪神・野口 紅白戦「3番」で1軍デビュー 「色気づいてる」いじられたパーマ断髪で勝負
ロングティーを行う阪神・野口(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 売り出し中の阪神・野口が、きょう11日の1、2軍合同紅白戦で「3番」として1軍デビューを果たす。希望した6番は既に枠が埋まっていたそうで、「3番かな、と」とクリーンアップが回ってきた。強打を買われて支配下に昇格。アピールをするには絶好の機会だ。
 「久々に140キロ、150キロ近いボールが打てるので、まずはどう対応できるか。打てたらベストだけど、積極性が持ち味なので、ひと振りで仕留められるようにやっていけたらなと思う」

 1軍投手との対戦に「結果というより楽しみの方が強い」と胸を躍らせた。待ちに待った実戦形式を控えたこの日のフリー打撃でも快音を響かせ、大観衆を魅了。初の1軍キャンプで、早出と居残りの練習漬けの毎日でもタフな姿を見せている。故障に泣いた入団1年目の昨季とは雲泥の差だ。

 2軍の具志川にいた昨春のキャンプは、序盤に左太もも裏の肉離れで離脱。満足な練習を積めなかったことがシーズンでも響き、プロレベルの練習量に付いていけなかった。周囲には「体力不足」の烙印(らくいん)を押された。しかし、今はひ弱な姿は影を潜めた。水口打撃コーチは「あれだけしっかりと量を振れるのだから、去年、2軍で鍛えられたのでしょう」と目を細める。打力だけでなく体力も、1軍で通用しそうなレベルまで来ているのだ。

 沖縄入りをした当初は髪の毛にパーマをかけていたが、「1軍で色気づいているんじゃないの?」と周囲にイジられたこともあって、休日の前日に短くカットした。初心に戻って、岡田監督の前で初めて試合形式の打席に立つ。「自分の実力を試せる一番の機会。結果にもこだわりたいが、とりあえず自分の力を試せたら」。恐れることなく、ガムシャラにバットを振るだけだ。(倉世古 洋平)

 ◇野口 恭佑(のぐち・きょうすけ)2000年(平12)7月17日生まれ、長崎県出身の23歳。創成館では1年秋からベンチ入りし、3年春夏に甲子園出場。九産大では4年春に九州六大学リーグでベストナイン。22年育成ドラフト1位で阪神入団。昨季は2軍で67試合に出場し6本塁打、18打点、打率.303。同年11月14日に支配下選手登録された。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。

 ▽野口の昨オフからの経過 
 ★23年11月11日 秋季キャンプ(安芸)フリー打撃で柵越え19本を放ち、岡田監督からリストワークを絶賛される。
 ★同14日 ウエスタン・リーグ67試合で打率.303、6本塁打、18打点の好成績を評価され支配下登録。
 ★同25日 アジアウインターリーグ(台湾)に参加。16試合で打率.313、1本塁打、3打点。
 ★24年1月19日 1軍春季キャンプ(宜野座)初参加が決定。
 ★2月7日 ランチ特打で118スイング中、7連発を含む26本の柵越えを披露。

おすすめテーマ

2024年02月11日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム