松坂大輔氏 ドジャース・由伸KOはOP戦から予兆 はっきりしないボールの「高低差」で苦戦

2024年03月22日 02:30

野球

松坂大輔氏 ドジャース・由伸KOはOP戦から予兆 はっきりしないボールの「高低差」で苦戦
<ドジャース・パドレス>代役通訳のアイアトン氏(右)、大谷(中央)とベンチから戦況を見つめる山本(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース11ー15パドレス ( 2024年3月21日    高尺スカイD )】 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】メジャーの舞台でのデビュー戦。難しい立ち上がりで山本投手は制球に苦しみました。
 初回、2番・タティスへの死球は1―2と追い込んでから、6球目のスプリットが内角高めに抜けたもの。これまであまり見ない珍しい抜け方でした。続く3番・クロネンワースからは6人連続で初球ボール。捕手のスミスも、どの球種が使えるのかを探すのに苦労している印象でした。

 そのクロネンワースに打たれた三塁打もスプリットが真ん中に抜けました。しっかり指にかからず、抑えが利かなかったような感じです。あの高さの「半速球」は、打者は直球のタイミングで待ったまま打ちにいけます。

 オープン戦の登板でもそうでしたが、山本投手はボールの「高低差」がはっきりと分けられていないと見ていました。この試合でもストライクゾーンでうまく勝負できず、らしくないと感じました。移籍1年目。開幕を迎えるに当たって登板数、イニング数、球数ともに足りていない部分はあると思います。

 それでも試合の中でいち早く感覚をつかみ、投げながら修正できるのも山本投手の強み。次回以降の登板ではその点にも注目したいです。(スポニチ本紙評論家)

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