【選抜100年 聖地の華】創志学園・小西太陽、先発マスク抜てき“だんじり魂”で奮闘

2024年03月27日 05:00

野球

【選抜100年 聖地の華】創志学園・小西太陽、先発マスク抜てき“だんじり魂”で奮闘
<山梨学院・創志学園>8回2死一塁、黒沢の二盗を阻止する創志学園・小西(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第96回選抜高校野球大会第7日   創志学園0―4山梨学院 ( 2024年3月26日    甲子園 )】 先発マスク抜てきに「祭り」のように気合が入っていた。創志学園の「7番・捕手」で先発した背番号12の小西太陽は大阪府岸和田市出身。父・慶太さんは、だんじりの上で舞う大工方で、自身も幼少期から父の乗る山車を引いてきた。「気持ちを前面に出すスタイルは、だんじり祭りから来ていると思う。気持ちの熱さは誰にも負けないです」。大きく右拳を握ったり、声を張り上げたりして投手を鼓舞し続けた。
 故郷の岸和田を離れても、だんじり魂は生きている。東海大相模を率いた門馬敬治氏が1年夏に新監督に就任。「アグレッシブ・ベースボール」を掲げ、積極性を求められた。「攻めて攻めて気持ちで戦う方針。自分のタイプに合っているかなと思う」。好きな言葉は「攻めたもん勝ち」。気持ちの強さを認められ、出場がなかった1回戦から一転、「7番・捕手」を託された。

 祭りのある9月に入ると岸和田男児の血が騒ぎ始め、祭り当日は動画サイトの生配信を見て心の中で声を出す。「野球が一段落したら岸和田に戻りたい」。夢舞台での成績は3打数無安打。夏は初安打を目指して再び聖地の打席に、将来はだんじりの上に立つ。 (河合 洋介)

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