山梨学院は今年も強かった! 大会前の評価「C」は間違いでした

2024年03月27日 08:00

野球

山梨学院は今年も強かった! 大会前の評価「C」は間違いでした
<山梨学院・創志学園>ベスト8進出を決め、駆け出す山梨学院ナイン(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 連日熱戦が繰り広げられている第96回選抜高校野球大会。きょう27日にはベスト8が出そろい、順調に日程が進めば31日に決勝が行われる。山梨学院も史上4校目の連覇まであと3勝としている。
 今大会の注目は事故防止を目的に選抜から完全移行した低反発の金属バットの導入だ。ここまで大会通算本塁打は2本など、確実に長打が減っている印象で高校野球そのものの転換期が訪れたとも感じている。

 スポニチでは選抜出場校が発表された翌日の紙面で各校をA、B、Cの3段階で評価した。連覇を目指す山梨学院については迷った末にCの評価を付けた。理由もしっかりとあった。前チームは圧倒的な打力と、明大に進んだ林謙吾投手という絶対的エースを擁して日本一まで駆け上がった。だが、今チームは大黒柱と言える存在が昨秋時点ではいなかった。昨春の選抜でベンチ入りしていた下級生は当時2年生の二村仁功(にこう)外野手(3年)のみでメンバーも総入れ替え。新チーム発足時は吉田洸二監督も「4番もエースも決まらないなんて初めて。このチームで選抜に出るのは連覇するより難しい」と頭を悩ませていた。

 加えて、選抜からは低反発の金属バットへと移行。打力が最大の課題で絶対的エースもいないことを踏まえ、山梨学院には「C」を付けてしまった。

 しかし、山梨学院は今年も強かった。初戦の京都外大西戦は盗塁やスクイズ、ヒットエンドランと状況に応じて多彩な攻撃を駆使しして7得点。伝統の堅い守りも健在で、門馬敬治監督率いる創志学園(岡山)との2回戦でも4―0で快勝。昨年に引き続きベスト8まで勝ち上がった。

 飛ばなくなった新基準の金属バットにも対応した緻密な攻撃と、安定感のある守備力が自慢の今チーム。戦いぶりはまさに王者そのものだった。過小評価をしてしまい本当にすみませんでした。(記者コラム・村井 樹)

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