史上唯一チーム長打率が・500超えの23年のブレーブス、今季それを上回るために鍵となるのは…?

2024年03月27日 11:31

野球

史上唯一チーム長打率が・500超えの23年のブレーブス、今季それを上回るために鍵となるのは…?
マイケル・ハリス(ロイター)
23年のブレーブスはチーム長打率が・501で、メジャー史上初めて5割を超えたチームになった。2位のドジャースは・455だった。他にもチーム本塁打数は307本で2位のドジャースと58本差。リーグ平均と比べて何%多く得点を創出したかを表す指標「wRC+」は125で殺人打線と呼ばれた 伝説の1927年のヤンキースに並んだ。
 24年のブレーブスが同様の結果を出すのは通常では難しく、超えるのは不可能とみられている。しかしかながら、ブレーブスにはいくつかプラス材料がある。まずは「6番・中堅」でスタメン出場予定のマイケル・ハリス(23)だ。22年の新人王は、去年は4月に背中を痛め、右ひざをケガし、出足は不調だった。6月6日の時点で打率・163,2本塁打だった。だが、そこから盛り返し、最終的な成績は打率・293、18本塁打。そして、今年はオープン戦で絶好調で、打率・327、3本塁打。反対方向にも長打を打つパワーを有しているが、今年は引っ張り、より強い打球を放っている。球団関係者はシーズン30本塁打の可能性もあると期待している。

 もう1人は「9番・左翼」を予定されるジャレド・ケレニック(24)。18年ドラフト全体6番目指名で、21年にメジャーデビューを果たしたが、マリナーズでの最初の2年間は打率1割台と結果を残せなかった。昨季は・253、11本塁打と少し成績を上げ、オフにブレーブスのアレックス・アンソポーラス編成本部長は1700万ドルを払って、トレードで獲得した。この春のオープン戦は打率・143と結果は残せていないが、26日(日本時間27日)のツインズ戦では3回に91マイルのカッターをとらえ、センター右へ、約138mの特大の本塁打をかっ飛ばした。本人は大リーグ公式サイトの取材に「甘い球を待っていた。いいスイングができた。オープン戦を本塁打で終えられてよかった」と話している。移籍してケビン・サイザー打撃コーチとスイング改良に取り組んだ。構えた時の手の位置が頭の上だったのを下げ、スタンスもスクエアにして、シンプルな動きにした。「体の動きが多すぎて、結果遅れていた。今はすぐにバットを出せる。タイミングが安定してきた」とコーチ。ケレニックも「良い当たりが野手の正面を突いたけど、オープン戦ではたくさん強い打球を打てた。自分のスイングに自信を持てている」と手ごたえを口にする。

 一方で懸念材料は23年のナ・リーグMVPのロナルド・アクーニャ(26)の右ひざ。2月29日のツインズ戦で違和感を訴え、21年にひざの手術を受けたニール・エラトラッシュ医師にロサンゼルスで診てもらった。半月板の炎症と判明している。2週間休養後、実戦復帰。オープン戦は27打数8安打、二塁打2本だった。盗塁は1度試み失敗した。本人は「いつもの状態に戻った、去年と同じ」と言うが、また痛みがぶり返さないか心配ではある。昨季は41本塁打、73盗塁でアグレッシブなプレースタイルが持ち味。ブライアン・スニッカ―監督は「若いし、まだまだ盗塁も狙える年齢、彼らしくプレーしてくれれば」と話す。もう一つの懸念は「4番・一塁」のマット・オルソン(29)。昨季は54本塁打、139打点の大暴れだが、同じような数字を残すのは簡単ではない。本人は「下半身をもっと上手に使いたい」と打撃フォームの向上に取り組んでいた。

おすすめテーマ

2024年03月27日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム