違法賭博問題「捜査は終わりに近づいている」とニューヨークタイムズ紙とESPNが報道

2024年04月11日 16:11

野球

違法賭博問題「捜査は終わりに近づいている」とニューヨークタイムズ紙とESPNが報道
水原一平氏 Photo By スポニチ
 ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏が違法スポーツ賭博で多額の借金を抱え、大谷の口座から無断で少なくとも450万ドルを送金したとされる問題で、10日(日本時間11日)ニューヨークタイムズ紙とESPNの両メディアが捜査は終わりに近づいていると報じた。水原氏が捜査当局との司法取引に応じ、有罪を認める方向で調整が進んでいるからだ。有罪を認めることで寛大な判決を受ける可能性がある。
 捜査状況に詳しい関係者によると、検察官は水原が最初に告発された450万ドル以上の金額を大谷から盗んだ可能性がある上に、大谷の銀行口座の設定を変更し、大谷が取引に関するアラートや確認通知を受け取らないよう変更した証拠も見つけ出したという。

 大谷は会見で「僕自身はスポーツイベントに賭けたりとか、それをまた頼んだりということはないですし、僕の口座からブックメーカーに対して誰かに送金を依頼したことも全くありません。数日前まで彼(水原氏)がそういうことをしていたというのもまったく知りませんでした」と話したが、ESPNの情報筋は「大谷の説明は正確だった」と説明している。

 捜査当局は大谷と水原氏の関係を調べるため、大谷本人にも事情聴取をした。ニューヨークタイムズ紙によると、不正送金の捜査が大谷サイドに及んだ時、水原もネズ・バレロ代理人も大谷に直接知らせるのでなく、彼らだけで危機管理をしようとした。そして水原は最初に大谷が名前の出ていないチームメイトの借金を支払ったと説明、その後撤回し、水原自身がブックメーカーに借金を負っており、大谷が彼を救済したと話した。そして開幕戦の後、クラブハウスで英語で彼が賭博中毒で巨額の負債を抱えており、大谷がその借金を支払ったとチームに説明した。大谷は英語の説明を全て理解できたわけではないが、この時に初めて何かがおかしいと気付き、ホテルに戻って水原が自分の口座からお金を不正に引き出していたことを知った。ドジャースは即座に水原を解雇している。

 水原は韓国からカリフォルニアに戻った際、飛行機を降りてから捜査当局に呼び止められたが、逮捕はされなかった。その後、元連邦検察官であるマイケル・フリードマンを弁護人として雇っている。

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