今季最多貯金17のソフトバンク 小久保監督の“勝負眼”がさえ渡る 今季27勝中14勝は逆転

2024年05月20日 06:00

野球

今季最多貯金17のソフトバンク 小久保監督の“勝負眼”がさえ渡る 今季27勝中14勝は逆転
ソフトバンク・小久保監督 Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク2-1西武 ( 2024年5月19日    みずほペイペイ )】 運命は勇者にほほ笑むとはよく言ったものだ。0―1の9回無死一塁。打順は2番の野村勇に回った。ソフトバンク・小久保監督の選択は正攻法の送りバントではなく、正反対だった。好投を続ける西武・武内とは“左対左”になる代打の切り札・中村晃を送る。
 「普通に送らせるイメージはなかった。中村晃で逆転狙い。武内があそこで降りると思わなかったが、素晴らしい結果になった」

 中村晃には「初球から打っていい」とは伝えたが、もう一つ、狙いがあった。「深いカウントまで行くうちに佑京(周東)も走るチャンスが出てくる」と指揮官。緊急降板の武内に代わったアブレイユの2球目、周東は二塁を陥れる。中村晃は二飛と走者を進めることはできなかったが、攻めの手で相手との心理戦で優位に立ち、サヨナラへつなげた。

 チーム犠打31はリーグ2位と決して、強攻策を好むわけではない。ただ、あの場面の“同点狙い”は頭になかった。今季27勝のうち14勝は逆転勝ちだ。小久保監督の“勝負眼”がさえ渡っている。

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