巨人・阿部監督「不気味だった…」掲げた打撃改革「やられたらやり返す」の根底にある“名コンビ”

2024年05月20日 21:28

野球

巨人・阿部監督「不気味だった…」掲げた打撃改革「やられたらやり返す」の根底にある“名コンビ”
巨人・阿部慎之助監督 Photo By スポニチ
 プロ野球・巨人の阿部慎之助監督(45)が19日深夜に放送されたテレビ朝日「GET SPORTS」(日曜深夜1・40)にVTR出演。「新監督の現在地」として同番組が密着取材を進める中で、監督就任時から進めてきた打撃改革の根底にある“名コンビ”の存在を明かした。
 昨年は本塁打数リーグ最多の164本を放ちながら、得点数はリーグ3位の523点だった巨人。開幕前に「ジャイアンツって凄く大味のイメージがあるんですけど、今年のメンバーを見たら、そこまで大味ではないと思う。ホームラン30本打つバッターが4、5人並ぶ打線でもない。だからこそ自分の役割をどうするのかってみんな考えてくれているはず。だからこそ楽しみになってきた」と語っていた指揮官が、得点数アップも含めて進める打撃改革とは――。

 「自分が(現役時代に)動けなかったからこそやってみたい野球。キャッチャーとして動かれる怖さを知っている分、そういう野球がしたい。やられたらやり返す。やられて嫌なことをすれば勝機に近づけるかもしれない」

 阿部監督が現役時代にやられて嫌だったこと。「井端さんとか荒木さんとか、不気味だったなあ~っていうのはあるからね」。落合監督が率いた2004年からの8年間で4度のリーグ優勝と黄金時代を築いた中日の鉄壁の二遊間“アライバコンビ”の名を笑顔で挙げた。

 鉄壁の守備、バント、盗塁…翻ろうされた苦い思い出がよみがえる。「いつ走って来るんだろうとか勝手に警戒して…それが楽しくも面白さでもあるんですけどね」。そして監督に就任した今、送りバントと盗塁を大きく増やす決断をした。「徹底的に次の塁を狙う。ピッチャーでもバットを持っていれば何があるか分からないというプレッシャーを与えたい」。そう語った新指揮官の考えは着実に浸透し、数字にも表れている。ドラフト3位ルーキーの佐々木は言った。「相手を考えさせる野球」

 リーグ20勝一番乗りを果たしながら、17日からの広島戦(マツダ)で3連敗を喫し20日現在、21勝19敗3分けの3位に位置する阿部ジャイアンツ。「セ・リーグは今混戦で、3連敗したら最下位まであるんじゃないかという状況なんでね。一戦一戦気を引き締めてやっていくしかない」。阿部監督は自らが掲げた「困ったらど真ん中」「やられたらやり返す」「失敗から学べ」のチーム改革キーワードを信じて、一戦一戦、戦い続けていく。

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