日米通算200勝3投手を比較 ダルビッシュは野茂と黒田の特徴を兼ね備える 「WHIP」は圧倒1.07

2024年05月21日 01:30

野球

日米通算200勝3投手を比較 ダルビッシュは野茂と黒田の特徴を兼ね備える 「WHIP」は圧倒1.07
日米通算200勝を達成した(左から)野茂英雄、黒田博樹、ダルビッシュ Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   パドレス9-1ブレーブス ( 2024年5月19日    アトランタ )】 日米通算200勝を達成した3投手を比較すると、その特長が浮き彫りとなる。ダルビッシュは右肘手術による15年の全休も影響して年齢こそ野茂の36歳9カ月より遅い37歳9カ月だが、登板試合数は最も少ない442試合。防御率も野茂、黒田の3点台に対し2・88と差をつけた。
 特に出色なのが、1イニングあたりに出した走者数を表す「WHIP」で、1・07を誇る。124敗は最も少なく、勝率・617も大きく上回り、トータルでは他2人を圧倒しているように映る。3225奪三振も、三振がトレードマークだった野茂を大きく上回り、奪三振率(9・87)も差をつけた。奪三振の野茂、少ない四球で長い回を投げる黒田。両者の特長を、兼ね備えているともいえる。

 逆に2投手がダルビッシュに差をつけたのが完投数。野茂96、黒田82で、ダルビッシュは57。先発完投が美徳とされた時代を過ごした野茂、日本でのプレー期間が長い黒田に対し、分業制が確立されていった時代の流れが表れる。

 意外なのが死球数。制球力では黒田やダルビッシュに分があるイメージ通り、四球数は野茂が倍近い1496で、暴投も160だが、57死球は最も少なく125のダルビッシュの半数以下。また作戦面も影響するが、ダルビッシュの敬遠10も、他2人に比べて圧倒的に少なかった。

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