21点鷹祭りの主役!!ソフトバンク・栗原、近藤&山川の助言効いて“らしさ”取り戻した2発6打点

2024年05月22日 06:00

野球

21点鷹祭りの主役!!ソフトバンク・栗原、近藤&山川の助言効いて“らしさ”取り戻した2発6打点
<ソ・楽>大勝に貢献した栗原がファンとタッチをかわす(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク21-0楽天 ( 2024年5月21日    みずほペイペイ )】 歴史的な猛打だ!ソフトバンクは21日、楽天戦で21―0と圧勝した。2回に栗原陵矢内野手(27)の適時二塁打などで7点を先制。栗原は3回に今季1号ソロ、10得点した4回に左前打、さらに5回には“サイクル超え”の2号2ランを放ち、4安打6打点と打ちまくった。4回には今宮健太内野手(32)が2リーグ制初となる1イニング2三塁打を記録。先発全員23安打の猛攻で5連勝を飾り、貯金を今季最多18とした。
 栗原が記録的大勝の口火を切った。2回無死一、二塁から楽天の先発・ポンセが投じた高め148キロ直球を捉えた。「先制のチャンスを生かそうと集中しました」。中越えの適時二塁打で攻撃に弾みをつけた。

 続く3回には待望の一発も飛び出す。ポンセのカットボールを捉えて、今シーズン40試合目、155打席目で第1号を右翼ホームランテラスに運んだ。4回の左前適時打を挟んで、5回にも右翼席に2号2ランを放った。

 二塁打、本塁打、単打からの“サイクル超え”の本塁打。「3打席終わった後からベンチでは言われてたんですけど。狙えと言われても狙えないですからね。(左飛だった8回の第6打席は)僕まで回せみたいになっていた。僕よりも気合入った声が出ていた。ちょっとやめてほしいなと思ったんですけど」と笑みを浮かべて振り返った。

 4月を終えた時点で打率・213に低迷していた。「もっと打ちたい、もっとこういう打球を打ちたいとやっていった結果、自分の打撃ではなくなっていた」。さらなる進化を目指して逆方向への大きな打球を意識してきたが、打撃を見つめ直して改めた。きっかけは近藤、山川の言葉だった。5月1日の楽天戦。初めてスタメンから外れ、代打で登場するも、結果は二ゴロ(野選)だった。試合後に打撃練習を行っていた時、両者からアドバイスを受けた。

 「“栗原ってこういう打球を飛ばしてたよね。じゃあ、こういう打ち方をした方がいいんじゃない”という会話からですね。“とにかく打撃練習は右中間方向にライナーでぶち込みにいきなさい”という感じです」。

 4安打2本塁打6打点の大暴れ。これで5月は打率・429、2本塁打、13打点と勢いが止まらない。小久保監督も「栗原らしい打球もそうですし、数字にもなってきましたね」と笑顔だった。

 先発全員23安打、8年ぶりの21得点以上となる猛打で5連勝。前日20日に84歳の誕生日を迎えた王会長に最高の白星を贈った。今季初のお立ち台に立った背番号24は「もっともっと頑張ります」と力強く話した。(木下 大一)

 ○…ソフトバンクが21―0で楽天に大勝。20得点以上での無失点勝利は05年3月27日、ロッテの楽天戦26―0以来、19年ぶり史上7度目。過去6度は1投手による完封だったが、今回は初の継投による勝利。ソフトバンクは46年前身球団のグレートリング、04年同ダイエーに続く3度目。完敗の楽天は前出05年以来2度目でともに史上最多。ソフトバンクの21得点は、16年5月24日オリックス戦の22得点以来で、球団記録は03年8月1日オリックス戦の29得点。

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