盛岡三　エースの藤枝歳三2安打1打点　名前は新選組副長・土方歳三が由来

2024年07月18日 05:00

野球

盛岡三　エースの藤枝歳三2安打1打点　名前は新選組副長・土方歳三が由来 — ＜金ケ崎・盛岡三＞3回、適時打を放ちガッツポーズする盛岡三・藤枝（撮影・村井　樹） Photo By スポニチ

【第106回全国高校野球選手権岩手大会2回戦盛岡三7－1金ケ崎（ 2024年7月17日花巻）】昨夏準優勝の盛岡三が快勝で初戦を突破した。昨年からエースの藤枝歳三（3年）は「4番・右翼」で出場し2安打1打点。投手としての登板はなかったが「打つ方も力を入れてきたので結果を出せて良かった」と充実感を漂わせた。

　昨夏は花巻東との決勝で先発を任されたが1回0/36失点で降板し、0―10で完敗した。この日は金ケ崎のベンチに花巻東の選手が5人おり、「多少は意識したが、目の前の相手のことだけ考えました」と笑った。

　名前の由来は新選組で局長の近藤勇を支えた副長・土方歳三。歴史好きの両親が「自分の意思を持って生きてほしい」との願いを込めた。「土方歳三が新選組を引っ張ったように、チームの先頭に立って甲子園へ導きたい」と藤枝。89年以来35年ぶりの優勝へ決意を込めた。（村井　樹）

　≪花巻東と“共闘”好機逃して敗戦　単独廃校ルール利用≫金ケ崎は連合チームを組めない部員不足のチームが近隣校の部員を借りる「単独廃校ルール」を利用したが、2回戦で敗れた。部員はわずか5人で、花巻東の5選手が加わり出場。3、4回には満塁の好機を生かせず、徐々に点差を広げられた。球場から徒歩数分の場所にある花巻東の野球部員も応援に参加。金ケ崎の千葉和馬監督を父に持つ花巻東の彪（たけし＝3年）は「父の采配を見るのは久しぶり。なんかいいですね。自分はベンチを外れたが一生懸命応援したい」と思いをはせた。