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亀山つとむ氏 6回1死一塁で“食らいつく”気迫が感じられなかった坂本のハーフスイング

2024年07月18日 05:15

野球

亀山つとむ氏 6回1死一塁で“食らいつく”気迫が感じられなかった坂本のハーフスイング
<巨・神>5回、近本の右前打で本塁を狙うもアウトとなった小幡(左) (撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神3-4巨人 ( 2024年7月17日    東京D )】 【亀山つとむ 視点】阪神は不可解なプレーが何度かあった。5回1死一、二塁で代打・近本の右前打で二塁からの生還を狙った小幡が本塁タッチアウト。走塁中に左足太腿裏を負傷したようだが、左手でタッチをかいくぐるスライディングではなく、足から滑り込んだ方が速かったはずだ。
 そして6回1死一塁で打者・坂本、走者・大山での三振併殺。坂本はハーフスイングでボールに当てられなかったが、“食らいつく”“何としても打球を転がす”という気迫が感じられなかった。加えてゲームセットの時の代打・原口を引っ込めたシーン…。一方で巨人は積極策で大竹を攻略するなど徹底しており、ベンチのやろうとしている野球をやり切った。結果的にその差が、中途半端だった阪神を1点上回った。

 近本と中野の2人を同時に外すなど打順を大きく変え、オーダーに右打者を並べたが、左腕の井上が5回、長くても6回までと読み、5回1死一、二塁で右の船迫に代わったところで代打・近本の場面などは、想定通りに試合を運べた。球宴までの残り3戦も思い切ったことを試せばいいと思う。後半戦も増えるであろう僅差のゲームでは、先述したように一つ一つのプレーをしっかりとやることが大事。昨年も打ち勝ったチームではない。佐藤輝と大山が調子を上げてきており、打線の中軸は固まりつつある。再浮上のために必要なことは、早く本来のタイガースの形に戻ることだ。 (スポニチ本紙評論家)

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