×

広島・森下 DeNAの東に投げ勝った「自分たちが勝てて良かった」 7回零封7勝でチームも2位浮上

2024年07月18日 05:45

野球

広島・森下 DeNAの東に投げ勝った「自分たちが勝てて良かった」 7回零封7勝でチームも2位浮上
<D・広>先発した森下(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島3-0DeNA ( 2024年7月17日    横浜 )】 広島・森下暢仁投手(26)が17日のDeNA戦で堂々の7勝目を飾った。7回107球を投げ、6安打無失点の力投。開幕から8連勝中だった難敵・東との今季初の投げ合いを制し、球宴前最後の登板を白星で締めた。打線は0―0の7回にジェイク・シャイナー内野手(28)が中堅左へ鮮やかな来日1号決勝3ラン。2位に浮上し、首位・巨人を1ゲーム差でピタリ追走する。
 0―0の7回にシャイナーの3ランが飛び出すと、森下は笑顔で歓喜の大声を張り上げた。その裏を打者3人で退けてお役御免。開幕から過去15戦無敗の難敵・東との今季初の投げ合いを、7回6安打無失点の力投で制して7勝目を飾り、充実感をにじませた。

 「東さんから点を取っていなかったし、ずっと連勝していた投手なので、ああいう形で自分たちが勝てて良かったなと思います」

 均衡が破れる直前の6回が最大のヤマ場だった。佐野と宮崎に安打を許し、山本にも9球粘られた末に右前打された2死満塁。続く度会への4球目、カウント1―2からの際どい“外カット”がボール判定されても表情一つ変えず、最後は内角低め149キロ直球で空振り三振に斬った。

 「投げたいタイミングで(捕手の)会沢さんが内の真っすぐを要求してくれたので、厳しくなくても抑えられるのでは…と思った。山本祐大の場面とか、長打を打たれずシングルヒットで終われたのも良かったと思います」

 右手のマメを気にして終盤に球速が落ちた前回9日の巨人戦から中7日。通常より1日多く準備期間を設け、ブルペンでの投球練習を回避してぶっつけ本番で臨んだ影響を全く感じさせず、昨季からチームが5連勝を許す東との投手戦で一歩も引かなかった。

 「右手のマメ?全然大丈夫でした」

 球団では11年ぶりの「8番・投手」を、新井監督は「(東は)タフな投手なので、いろんな場面を想定して。前が出たら、森下が送ってアツ(会沢)とかね」と説明。3打席凡退でもマウンドで仁王立ちした右腕には「彼の投球がシャイナーの一発を呼んだのかな。それくらい素晴らしかった」と絶賛した。

 チームの2位浮上に貢献し、リーグ3位の防御率を1・49に向上させた。森下は力強く言う。

 「混戦だし、一戦一戦が大事になる。また良い準備をして臨み、勝てる投球ができたらな…と思います」

 勝負の後半戦に弾みがつきそうな球宴前最後の登板を白星。佳境で26歳が真価を発揮すれば、6年ぶりの頂点がより近づく。(江尾 卓也)

 ≪球団11年ぶり「8番・投手」≫
 ○…広島の先発8番に投手が入るのは、13年4月11日DeNA戦(横浜)の野村以来。小杉に対して2打席に立ち、2回1死一、二塁で一犠打、5回先頭で見逃し三振に倒れ、1打数無安打。投げては5回4失点で敗戦投手になった。

おすすめテーマ

2024年07月18日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム