広島・秋山「チーム力が試される」 “難敵”中日・高橋宏から今季初勝利へ「凡事徹底」意識

2024年08月27日 05:00

野球

広島・秋山「チーム力が試される」 “難敵”中日・高橋宏から今季初勝利へ「凡事徹底」意識
広島・秋山 Photo By スポニチ
 首位を走る広島は、27日から中日3連戦(バンテリンドーム)に臨む。秋山翔吾外野手(36)は、高橋宏と激突するカード初戦を「チーム力が試される一戦」と位置づけた。今季3戦で2勝を献上し、計23回無得点の天敵。両リーグで唯一8月連敗なしのチームには、最難関と言える相手だ。リーグ制覇を果たすには、相手にスキを見せず凡事徹底を説いた。
 終盤の猛追実らず25日の阪神戦に敗れ、2位・巨人と再び1ゲーム差に接近した首位争い。27日からは今季6勝9敗と、同一リーグでは唯一負け越す中日と敵地で戦う。西武時代の19年に終盤の競り合いを制し、優勝した経験を持つ秋山は振り返って言った。

 「連敗しないことが大事かな…と。その伝で言えば、次を取らないといけないので(初戦は)チーム力が試されるでしょうね」
 相手の初戦先発が高橋宏だと知った上での発言。秋山自身は今季9打数3安打と苦にしないものの、チームは今季3度対戦して2勝を献上し、計23回で1点も取っていない。規定投球回未到達ながら防御率0・96を誇る難敵中の難敵だ。

 「簡単に打てる投手じゃない。ただ戸郷の時にひっくり返したように、粘ると終盤何とかなるんじゃないか。そういう空気は阪神戦でもあったので」

 22日の巨人戦。戸郷に8回まで零封されながら、再三のピンチを粘って守り抜き、1点劣勢で迎えた9回に小園の適時打で同点、延長10回に矢野の決勝打で勝ち切った。最大5点差がついた25日の阪神戦でも終盤に追い付く雰囲気はあった。

 「(高橋)宏斗を打つのが最重要なのは当然だけど、相手のミスに乗じてとか、“これは防げたな”とか“これはいけたんじゃないか”というプレーをなくして、最後に勝っているかどうかですね」

 何も対高橋宏に限らない。相手のスキを突き、相手にはスキを見せない試合運びが、リーグ制覇に直結する…と秋山は強調する。打線が打てなかった、投手が打たれたという敗戦は「力負けなので引きずらない」。でも、防げるミスは違う。

 「あのミスがなかったら勝ったのに…ということが増えると歯車が狂い出す。リードされたら絶対ミスしてくれないと、相手に思わせるチームは勝つ。万事抜かりなく。今後はよりその意識が試されるのかな…と」

 ヒリヒリする勝負を制すのに重要なのは凡事徹底。8月に唯一連敗していない広島が、無双状態の天敵をどう攻略するか注目だ。(江尾 卓也)

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