【筑後鷹】斉藤和巳4軍監督がサルディ、オスーナ、アルモンテの外国人3選手にエール“金の卵”よ羽ばたけ

2024年08月27日 05:00

野球

【筑後鷹】斉藤和巳4軍監督がサルディ、オスーナ、アルモンテの外国人3選手にエール“金の卵”よ羽ばたけ
ソフトバンク・斉藤和巳4軍監督 Photo By スポニチ
 異国の地で成長を目指すポテンシャル抜群の“金の卵”をどう育てていくか――。今週の筑後鷹はソフトバンク・斉藤和巳4軍監督(46)のインタビュー第2弾。ファームが育成に取り組むドミニカ共和国を中心とした若い育成外国人選手について、どのようにコミュニケーションを図りアドバイスしているかを聞いた。 (聞き手・木下 大一)
 ――今回はホークスに8人いる外国人の育成選手について聞きたい。指導している若い選手もいるが、どのように成長を見守っているか。
 「正直、いろいろな難しさも感じるよね。16、17、18歳で文化の違う異国の地で生活することは非常に大変なことだと思う。例えばサルディに関しては1年目だけど自分からチームに溶け込もうとしている。(助言をもらっている同じキューバ出身の)モイネロの存在が大きいのかもしれないけどね。キャンプから積極的にさまざまなことに取り組もうとしていて。声も出すしね。ある意味3、4軍の投手で一番大人というか安心感がある。一番何も言ってない。言わんでもやるから」

 ――確かに意識も高そうに見える。
 「野手でいうとホセ・オスーナが2年目(17歳)。アルモンテが1年目(16歳)で。オスーナは夏前にメンタル的に落ちてしまった。アルモンテも日本に慣れる期間と見ていかないとあかんのかなとも思うけど。ただ、もう少し練習もしっかりやらんとと思うところが正直ある。自ら選んで日本に来たんやろ、と。通訳もついていて食事も出て。彼らがメジャーで契約していたらこんな環境はない。高校生の年齢だし、まだ理解することは難しいかもしれないけど」

 ――持っている能力が凄いだけにもどかしさがある。
 「そりゃそうよ。ポテンシャルはあるだけにね。ランニングメニューや、食事のことだったり。ドミニカだったらこうだったとか言うこともあるけど、ここは日本やし。日本、ホークスのやり方、システムは多分これからも大きくは変わらないし、頑張って慣れんといかんよと。彼らのために全部が動くわけにはいかないから。遠征先で食事に行きながら“文化に頑張って慣れた方がええぞ”“基礎を身につけろよ”と話したりはしているけどね」

 ――食事はどういう店に?
 「彼らは焼き肉が好きだから。焼き肉やね。毎回は行けないけど、そういうプライベートな時間を一緒に過ごすだけでも、またね。言葉の入り方だったりが変わる可能性もあるしね」

 ――彼らからしても和巳監督から食事に連れていってもらえるのは頼もしいのでは。
 「どう思ってるかは分からん(笑い)。まあ、監督という目では見ているからね。たまにそうやって時間を取って。もちろん、グラウンドでも話をするようにはしているしね」

 ――あの年齢で大きく文化の違う異国で暮らす大変さは想像以上にある。
 「もちろん。それは分かってるよ。それは全部言ってる。“みんなも理解しているよ”って。でも、やるのは自分自身だから。“日本で成功したい”“将来メジャーに行きたい”なら、基礎からもしっかりやって、日本の文化に自分から入っていけるように頑張れよとは伝えている。これは例えば日本人がメジャーに行くときも同じだと思うしね。自分から入っていって、周りに認めてもらえないと、なかなか成功しないだろうからね」

 ◇ダリオ・サルディ 2005年11月12日、キューバ生まれの18歳。13歳から投手に専念し、エイデ・ヘクトル・ルイス・ペレス・サンタクララ校を経て今年1月にソフトバンクに入団。U―18キューバ代表。身長1メートル86、体重は公称から11キロ増の92キロ。左投げ左打ち。背番号176。

 ◇ホセ・オスーナ 2007年3月27日生まれ、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身の17歳。7歳で野球を始め、11歳で同国世代別代表としてコロンビア、ブラジル、パナマなどでの大会で3本塁打、打率.380をマーク。13歳まで投手経験もある。20年のナ・リーグ本塁打&打点2冠のブレーブス・オズナはいとこ。1メートル85、82キロ。右投げ右打ち。背番号173。

 ◇デービッド・アルモンテ 2007年12月2日生まれ、ドミニカ共和国出身の16歳。守備は遊撃を中心に三塁や外野も守れる。メジャー球団からの誘いもあったが、ソフトバンクの野球環境が気に入り、日本行きを決意。1メートル85、82キロ。右投げ右打ち。背番号175。

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