大量リードのマウンドで崩れた岡留の「異変」 貴重な中継ぎ右腕に理由を聞き、改めて大変さを知った

2024年08月30日 08:00

野球

大量リードのマウンドで崩れた岡留の「異変」 貴重な中継ぎ右腕に理由を聞き、改めて大変さを知った
阪神・岡留 Photo By スポニチ
 【畑野理之の談々畑】台風接近により、横浜スタジアムは午後1時30分に中止発表。2日の横浜戦から始まった夏の長期ロードは終わり、阪神は甲子園に戻った。
 例年以上に暑く感じられ、救援投手陣は疲弊したと思う。23戦のうち先発投手の完投は、7日のヤクルト戦の5回途中降雨コールドゲームで、及川雅貴が4回0/3を投げたのみ。それ以外はリリーフ投手がフル回転したが、それでも3連投は桐敷拓馬が11日から3日連続で1イニングずつを投げた1度だけ。安藤優也&久保田智之の両投手コーチが、うまくやりくりして乗り切った。

 20日のヤクルト戦、阪神は打線が爆発して8回を終えて8―0と大量リードしていた。9回のマウンドには岡留英貴が向かった。簡単にあと3つのアウトを取ればゲームセットだったが、3安打2四球で3点を奪われた。33球も投げた。

 いつもの岡留なら、難しい仕事ではなかったはず。投手によくありがちな、点差が開いた場面ほどいつもと違う姿になるのはなぜなのか。ちなみに岡留は7月21日の広島戦でも12―2の9回に登板して味方野手の失策があったとはいえ1失点している。単に調子うんぬんが理由ではないと思う。いつものルーティンで、いつものように集中していたはずだが、何が原因なのか。24日の広島戦で緊迫した1―2の7回にリリーフして3人で片付けた後、4日前の変貌ぶりを岡留に聞いた。

 「あの時は、どこかが痛いとか技術面で何かがおかしかったわけではないんです。メンタル…、考えすぎ…。展開的に四球を出したらいけないとか、リズム良くとか、自分で追い詰めてしまったのはあります。スッとゲームを終わらせないといけなかったです。梅野さんからも“打たせていけばよかったね”と話をしてもらって、たくさん反省しました」

 もうひっくり返されないような点差があっても、最後が締まらなければ評価・信頼を下げてしまう。今季は28試合に登板して1勝4ホールド、防御率3・19。ホールドやセーブがつかない楽に思える登板ほど、むしろ大事なのかも。だとしたら、やっぱり中継ぎ投手は大変だなと思う。

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