関本賢太郎氏 阪神よ、終盤戦は井上で上へ!巨人・浅野ばり起爆剤の可能性 三振恐れずブンブン振って

2024年08月30日 05:15

野球

関本賢太郎氏 阪神よ、終盤戦は井上で上へ!巨人・浅野ばり起爆剤の可能性 三振恐れずブンブン振って
関本賢太郎氏 Photo By スポニチ
 【関本賢太郎 視点】本紙評論家の関本賢太郎氏(46)が残り24試合になった阪神の終盤戦のポイントを挙げた。期待の選手として井上を挙げ、巨人・浅野のような起爆剤になれば、浮上のきっかけになると指摘。近本の安打、森下の打点など個々の数字へのこだわりがチーム成績につながる時期とし、佐藤輝にも具体的目標を設定する必要性を説いた。 (取材、構成・鈴木 光)
 連勝したDeNAとしては試合をやりたかったはず。逆に阪神としては本拠地・甲子園に戻って出直せる。この中止をプラスにできるように、前向きに取り組んでほしい。

 それぞれがコンディションを整えることに当てることが大事だ。右足を負傷している前川だけでなく、シーズン終盤で疲労が蓄積しているはず。現役時代は中止決定とともに治療に向かった。万全な状態でプレーができるように、体を整えることを優先しないといけない。

 甲子園での巨人戦では、井上をどう起用するかに注目したい。28日のDeNA戦でプロ初本塁打。新しい力の台頭は浮上のきっかけになり得る。巨人では浅野が勢いを生んだように阪神も井上の可能性に期待をかけたい。

 1軍投手の速球への対応を課題にしてきた中、東の内角高めを捉えた本塁打には内容があった。一級品の直球を狙って打てたことは自信になる。前川が万全の状態になるまでは右投手にも井上で問題はない。安打の延長が本塁打というタイプではない。「次は変化球かも」と迷ったりせず、打席では常に直球狙いでOK。三振を恐れることなく、ブンブン振ってほしい。そこから変化球にも対応できる器用さがある。

 チームとしては個人の数字へのこだわりを、全体の力に変えていく時期だ。シーズン前に立てた自分の目標の数字に近づくための努力、工夫が結果的には勝利につながる。近本の最多安打、森下の打点…狙えるものは積極的に狙う。2人に限らず、数字を強く意識することで状態は上向く。佐藤輝も「数字をこのくらいまで持っていく」の意識で、打撃は変わってくるはずだ。

 個人が数字にこだわり、チームとして連携の徹底を図れば、阪神は勝てるチームだ。「これくらいは分かっているはず」ではなく、常に声かけ、確認を続けることで、勝つための道筋が見えてくる。仮に優勝を78勝ラインとすると、阪神は20勝4敗。巨人は16勝10敗、広島は18勝12敗が必要になる。阪神は正直厳しいが、巨人と広島も容易な数字ではない。雨による日程変更もあるが、阪神は先を見ることなく、一戦必勝で臨むしかない。(本紙評論家)

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