阪神逆襲のキーマン・森下 甲子園で勝つ!長期ロード負け越しも29日ぶりの“わが家”で再発進だ

2024年08月30日 05:15

野球

阪神逆襲のキーマン・森下 甲子園で勝つ!長期ロード負け越しも29日ぶりの“わが家”で再発進だ
中止が決まり、帰阪する阪神・森下(手前)と前川(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 阪神は29日のDeNA戦(横浜)が悪天候の予報のため中止となり、夏の長期ロード23試合を9勝13敗1分けで終えた。きょう30日は開場100周年の記念日だった1日以来、29日ぶりに甲子園へ帰還し、首位に浮上した巨人と5ゲーム差での激突。残り24試合のうち15試合を占める本拠地で巻き返せるか。森下翔太外野手(24)は地の利を強調し、28日に待望のプロ初本塁打を放った井上広大外野手(23)には履正社高時代の19年夏の決勝戦以来の“甲子園弾”に期待が高まる。
 壁は高ければ高いほど燃える。それが森下だ。必勝を期したDeNAにまさかの逆転2連敗。広島と巨人の背中がさらに遠のく苦境ですら、不敵な笑みを浮かべた。台風10号の影響で人々が足早に行き交う新横浜駅。真の勝負はここから――と言わんばかりに、頼もしい言葉を次々と並べた。

 「ホーム(甲子園)で(試合が)できた方が、やりやすさはある。ここから甲子園が続くので、頑張っていきたい。(巨人戦は)甲子園に戻って最初のカードだし、順位争いも大切なので勝ちたい」

 2日から続いた長期ロードは9勝13敗1分けで波に乗り切れなかった。リーグ優勝の昨年は18勝5敗で、その差は歴然。8月も10勝13敗1分けで月間負け越しが確定した。上の巨人、広島より、下のDeNAの方が近い絶体絶命の窮地でようやく安息の地へ帰る。聖地・甲子園――。開場100周年の記念日を快勝で飾った1日の巨人戦から29日ぶりの“わが家”で再発進を期した。

 「早めに(上位との)ゲーム差を詰めて、後ろからも(DeNAが)来ているので、そこはゲーム差を広げてやっていきたい。残り1カ月ですけど、その前半を大事にしたい」

 残り24試合のうち15試合が甲子園。今季47試合で28勝17敗2分けの勝率・622を誇り、計算上は9勝は確実で、もっと上が必要になる。まずは今季13打数1安打にとどまる戸郷との激突。「何回も対戦しているけど、楽しんでゲームをしていきたい」と自信すら漂わせた。

 地の利を生かした大逆襲のキーマンが、もう1人いる。前日28日のDeNA戦で待望のプロ1号を放った井上だ。19年夏の甲子園大会では3本塁打で履正社を初優勝へとけん引した。“甲子園の申し子”がタテジマに袖を通してから5年。ようやく鮮やかな放物線を架けた。当然、次に期待されるのはプロでの「甲子園1号」だ。

 「積み重ねが(本塁打として)出たかなと思うので、引き続きやっていることを継続する。スゴい声援をいただいたので、次からもいただけるように、結果を出していきたい」

 左腕対策が基本線ながら戸郷、菅野との対決を見てみたいほどの勢いが、いまの井上にはある。泣いても笑ってもあと1カ月。「翔太・広大」のWスラッガーが起爆剤になれば、大逆転も不可能ではない。(八木 勇磨)

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