台風10号に球界も影響必至…ヤクルト・村上ら新幹線に缶詰め 巨人戦中止後に即広島へ移動開始も

2024年08月30日 05:30

野球

台風10号に球界も影響必至…ヤクルト・村上ら新幹線に缶詰め 巨人戦中止後に即広島へ移動開始も
試合が中止となりクラブハウスを出る村上(撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 勢力の強い台風10号の影響は、プロ野球も直撃した。29日は台風による悪天候が予想されるとしてヤクルト―巨人(神宮)、DeNA―阪神(横浜)が中止。さらにきょう30日の広島―ヤクルト(マツダ)と、同日からの中日―DeNA(バンテリンドーム)は3連戦全ての中止が決定した。
 カードが切り替わるタイミングで、遠征先への移動でアクシデントも発生。ヤクルトは巨人戦の中止決定後、即座に先発投手の練習のみに切り替え、選手らは各自新幹線で広島へ移動を始めた。すでに30日は始発から三島―名古屋間での運転取りやめが決まっており、それを見越しての判断だったが、雨の影響は想定を超えた。村上ら4選手が乗った午後3時12分東京発「のぞみ」は、静岡―掛川間での1時間に60ミリを超える大雨の影響で午後4時15分ごろ、新富士駅で停車。午後7時ごろには、天候回復の見込みが立たず東京―新大阪間の運行が取りやめとなり「東京に引き返す」とのアナウンスが流れた。だが、日付が変わった30日午前0時15分を過ぎた時点でも運転は再開されず。2本のうちホームから離れた線路上での停車だったため、降車できず8時間以上“缶詰め”状態が続いた。

 村上らよりも先の列車に乗ったほとんどの選手は広島入り。今後も台風の影響で交通機関が乱れることが予想され、チーム関係者も困惑するばかりだった。

 村上らよりも先の列車に乗ったほとんどの選手は広島入り。今後も台風の影響で交通機関が乱れることが予想され、チーム関係者も困惑するばかりだった。(秋村 誠人)

 ≪巨人も一部足止め≫ヤクルト戦が中止となり、巨人の首脳陣や選手は各自、新幹線で大阪へ移動。阿部監督やコーチ陣は無事に大阪入りしたが、大雨で新幹線が止まり、一部の選手やスタッフは足止めをくらった。最終的に運行取りやめとなり、大阪入りすることができず東京に引き返した。

 ≪一部の選手ら移動できず…≫本拠地での阪神戦が台風の影響で中止。30日から予定されていた中日戦(バンテリンドーム)に向けて、名古屋への移動に切り替えた。だが、新幹線もストップ。結果的に30日からの3連戦は中止となったが個別移動だったスタッフ、ナインの一部は移動することができなかった。28日に3位・阪神に2連勝した三浦監督は「いい流れで来ているのでしっかり戦っていきたい」と意気込んでいたが5日間試合のない状況となった。

 ≪00年巨人“車中泊”≫新幹線移動で長時間缶詰めとなったケースは00年9月11日。巨人が翌日からの甲子園での阪神戦に向けた移動で発生した。東海地方の集中豪雨で東海道新幹線がストップ。乗車した「のぞみ」が午後6時20分ごろ三河安城駅手前で停止した。二岡(現ヘッド兼打撃チーフコーチ)ら14選手とスタッフ計41人がそのまま車内で1泊。17時間後の12日午前11時34分に運転再開も、途中2時間の停車など新大阪到着は午後4時16分。選手の疲労を考慮し阪神戦は中止となった。

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