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ヤクルト・青木宣親 笑顔のち涙の引退会見「ホッとしています」 村上からの言葉には涙あふれ…

2024年09月13日 12:03

野球

ヤクルト・青木宣親 笑顔のち涙の引退会見「ホッとしています」 村上からの言葉には涙あふれ…
<ヤクルト青木・引退会見>花束贈呈で登場した山田(左)、村上(右)と記念撮影を行う青木(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 今季限りで現役を引退するヤクルトの青木宣親外野手(42)が13日、東京都内の球団事務所で引退会見を行った。メジャー6年間を含む21年間で、歴代5位となる通算2723安打(日1949、米774)を積み重ねてきた希代のヒットマンがプロ生活を振り返った。
 グレーのスーツ、ブラウンのネクタイで会場入り。報道陣約50人を前に、会見に臨んだ。決断した現在の思いを問われると「そうですね、ホッとしています」とさわやかな笑みを浮かべた。決断の時期については「最近ですね。シーズン途中から何となく今年で最後かなと思っていたんですけど、気持ちは変わらなかった。一番は自分が思ったパフォーマンスをファンに見せることができないのが一番の理由」と話した。

 会見の最後には長くともに戦った山田、村上がユニホーム姿で登場。それぞれから花束をもらい、握手、ハグを交わすと、青木の顔には満面の笑みが浮かんだ。村上が「たくさん迷惑をかけたりしましたけど、いい野球人生を送れているのは青木さんと出会ったおかげですし、いつまでも感謝しています」と言葉を詰まらせながら絞り出すと、青木の目にも涙が浮かんだ。

 生涯打率・3128。芸術とも言える、卓越した打撃技術とバットコントロールで数々の記録を成し遂げてきた。3度の首位打者、2度の最多安打などを獲得。盗塁王1度、ゴールデングラブ賞は06年からの6年連続を含む7度、獲得するなど、走攻守3拍子を兼ねそろえたプレースタイルで野球ファンを魅了してきた。

 今季は代打での出場が中心となったが、8月5日に出場選手登録を抹消された後もチームの精神的支柱として1軍に同行。ベンチ最前列で声をからすなど、言動で若手を引っ張ってきた。NPBではヤクルト一筋、ヤクルトのみならず、野球ファンから愛された「ミスタースワローズ」が惜しまれながらユニホームを脱ぐ。


 ◇青木 宣親(あおき・のりちか)1982年(昭57)1月5日生まれ、宮崎県出身の42歳。日向から早大を経て03年ドラフト4巡目でヤクルト入り。首位打者に3度輝き、05、10年と2度のシーズン200安打以上はプロ野球唯一の記録。11年オフにポスティングシステム(入札制度)でブルワーズに移籍し計7球団でプレーし、18年1月にヤクルト復帰。WBCに3度出場し、06、09年大会は世界一に貢献。1メートル75、80キロ。右投げ左打ち。

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