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ピート・ローズさん 死因は高血圧や糖尿病による合併症 米検視局が発表 前日はショーに参加していた

2024年10月02日 17:38

野球

ピート・ローズさん 死因は高血圧や糖尿病による合併症 米検視局が発表 前日はショーに参加していた
ピート・ローズさん(22年7月撮影)(AP) Photo By AP
 米スポーツ専門局「ESPN」は1日(日本時間2日)、9月30日に83歳で死去した元レッズで大リーグ史上最多の4256安打を記録したピート・ローズさんの死因が「高血圧性および動脈硬化性心血管疾患と糖尿病」による合併症だったと報じた。米ネバダ州クラーク郡検視局が発表したという。
 死去する前日にはテネシー州ナッシュビルで行われたコレクティブルショーに参加し、元レッズのチームメートであるケン・グリフィー・シニアらと一緒に車椅子に座って写真を撮っていたという。

 ローズさんは1963年に21歳でデビュー。レ軍の地元シンシナティ出身で、全力疾走や豪快なヘッドスライディング、クロスプレーでの体当たりなど闘志あふれるプレーで絶大な人気を誇った。日本でもカップ麺のCMに出演したことがある。愛称は「チャーリー・ハッスル」。極端に前にかがむ打撃フォームから、両打ちでグラウンドの左右に打球を巧みに打ち分けた。同年に新人王。首位打者に3度輝き、73年にはMVPを受賞した。

 レ軍は70年代に黄金期を迎え「ビッグ・レッド・マシン」と呼ばれた強力打線の1番打者を打つ象徴的存在だった。75、76年とフィリーズ時代の80年にワールドシリーズを制覇。当時のチームメートで「史上最高の捕手」と称されるジョニー・ベンチ氏は「心が痛む。どんな人生を送ったとしても、あなたの代わりは誰もできない」と盟友の死を悼んだ。

 名声が地に落ちたのがレ軍監督だった89年8月。野球賭博に手を染めていたとし、大リーグ機構から永久追放処分を受けた。その後、再三にわたって球界復帰などの資格回復を働きかけたが、認めらないまま時が流れた。16年にレ軍の球団殿堂入りして背番号「14」が永久欠番となるも、米野球殿堂入りは果たせないままだった。

 ▽ピート・ローズ 1941年4月14日生まれ、オハイオ州シンシナティ出身。60年に地元球団のレッズに入団。63年にメジャーデビューし新人王に輝き、73年にMVP、68、69、73年に首位打者。通算4256安打は大リーグ最多で、シーズン200安打以上10度はイチローに並び大リーグタイ。オールスター出場17度。84年途中からレ軍で兼任監督を務め、86年に現役引退。89年に野球賭博で永久追放となった。現役時は1メートル80、91キロ。右投げ両打ち。

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