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ドジャース・大谷 感情爆発!PS1号 絶叫バット投げ!劣勢かき消す同点3ランから逆転先勝

2024年10月07日 01:30

野球

ドジャース・大谷 感情爆発!PS1号 絶叫バット投げ!劣勢かき消す同点3ランから逆転先勝
<ドジャース・パドレス>2回、大谷は同点3ランを放つ(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ地区シリーズ第1戦   ドジャース7-5パドレス ( 2024年10月5日    ロサンゼルス )】 大リーグのポストシーズン(PS)は5日(日本時間6日)、地区シリーズ(5回戦制)が各地で開幕。ドジャースの大谷翔平投手(30)は、パドレス戦で0―3の2回2死一、二塁から右越え同点3ランを放った。メジャー7年目で初出場のPS初戦で初本塁打。2安打3打点で逆転勝利での白星発進に貢献した。6日(7日午前9時3分開始)の第2戦では、ダルビッッシュ有投手(38)との対決に挑む。
 ぶん投げた。振り切って下ろしたバットは次の瞬間、一塁ベンチ前まで飛んだ。大谷が両拳を下に向け、絶叫して走り出す。23年、WBC優勝の瞬間、帽子とグラブを投げた姿に重なる感情爆発。0―3の2回、右翼へ運んだ同点3ランに、5万3028人の本拠地の大観衆も熱狂した。

 「球界を代表する素晴らしい投手。そういう投手から打てたのは特別。凄くうれしかった。難しい球だったが打てたのは自信になる。良い流れがもってこられた」

 4年連続200奪三振、今季ノーヒットノーランも達成した右腕シースの高めのボール気味の96・9マイル(約156キロ)直球を強引に振り切った。バットの真芯よりやや根元よりだったが、パワーで勝った。打球速度111・8マイル(約180キロ)、最高到達地点66フィート(約20メートル)の低弾道弾。「思っていたよりギリギリだった。もうちょっとで(柵越えにならず)危なかった」と苦笑いした打球はラインドライブで急激に下降しながらも、4・1秒で着弾した。

 3―5の4回1死一、二塁からはバットを折りながらも中前打。3得点の逆転劇を演出し、初戦勝利に導いた。昨オフ「勝つこと」を求めてド軍に移籍し、何より望んだ7年目で初のPS初戦での一発。日本選手のPS本塁打は12年のイチロー(ヤンキース)以来12年ぶり7人目で、PSデビュー戦の一発は大谷が初だ。

 バックネット裏では俳優のブラッド・ピットや、ド軍共同オーナーでNBAのレジェンド、マジック・ジョンソン氏ら著名人もドジャーブルーのタオルを振って盛り上がった。真美子夫人、愛犬デコピンも観戦。「一球一球振り返れと言われても思い出せないくらい一打席一打席、集中できていた」という独特の雰囲気をWBCと比較し「比べられないけど、同じくらい特別だった」と振り返った。

 史上初の「50―50(54本塁打&59盗塁)」や、日本選手初のトリプルスリーを達成したレギュラーシーズンとは違う短期決戦の初戦。「終始、ただ楽しいゲームだった」と心から笑った。第2戦は、日本ハムの先輩でWBCで共闘したダルビッシュとの対決。「素晴らしい投手。チームでしっかりとアプローチをしたい。一丸となってしっかり得点できるように」。夢のワールドシリーズ制覇へ、まずは最高のスタートを切った。(柳原 直之)

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