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森繁和氏もうなる スライダーで一変したロッテ・朗希 3球種では打者は手も足もでない

2024年10月13日 05:30

野球

森繁和氏もうなる スライダーで一変したロッテ・朗希 3球種では打者は手も足もでない
<日・ロ>7回、万波を三振に仕留める佐々木(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パCSファーストS第1戦   ロッテ2―0日本ハム ( 2024年10月12日    エスコンF )】 【森繁和 視点】 佐々木の初回はどうなるかと思った。浅間への初球の直球は抜けているし、3―2からシュート回転する直球で四球。佐藤が浅間の盗塁を刺してくれて立て直せるかと思ったが、清宮にもフォークを見切られ四球。初回は直球が全て逆球。厳しい立ち上がりだった。
 ところが、2回からスライダーを多めに投げ始めて一変した。1死一塁から松本剛、伏見をポンポンとスライダーで追い込んで直球を詰まらせた。3回からはさらに割合が増えて、従来の縦変化に加えて右打者の外へ大きく曲がるスイーパーみたいなスライダーが効果的だった。

 6回は一転してフォーク中心だった。水野、浅間にフォークを続けた後、外角にズバッと直球で見逃し三振。これまでの佐々木は直球とフォークが軸の投手。スライダーは目先を変えるための球種という印象だったが、この日のスライダーなら組み立ての軸になる。切れもスピードもある3つの球種でバランスよく攻められたら、打者は手も足もでない。

 新庄監督は足を使い、球数を投げさせて佐々木を攻略する腹づもりだっただろうが、これだけ完璧な投球をされたらどうにもならない。チームに勢いをつける見事なピッチング。いいものを見せてもらった。

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