【大学スポーツ】「立教スポーツ」編集部
立教大学【六大学戦力分析企画】エース・藤田凌司
2017年03月27日 05:30
野球
彼の投球スタイルは、なんといっても緩急をつけた投球。140キロに近い直球と、落差の利いた100キロにも満たない大きなカーブを武器に打者を翻弄する。強打者相手にも内角を突く投球は、1年生から神宮で投げた経験を生かした新たな強みだ。観るものをも手玉にとるかのような投球を観客に魅せつけてきた。
しかし、2年時に起こしたけがの影響で、1年間戦線から離脱する。怪我も癒え、迎えた昨秋。2回戦の先発を任されたが、4先発で0勝に終わった。「投げていても全く手ごたえのないシーズンだった」と、チームの勝利に貢献できていない自分を悔やんだ。人一倍責任感の強いエースが、今季にすべてをかけることを決めた1年でもあった。藤田はラストシーズンとなる今春に関して、静かに闘志を燃やしている。「自分が投手陣を引っ張らなければ優勝はない。初回の先頭打者から全力で抑えに行きます」。
歓喜の瞬間。マウンドの中心で、彼は吠える。(「立教スポーツ」編集部2年川村健裕)