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立教大学【「戮力同心」春季リーグ戦直前インタビュー】<藤田副将>

2017年04月14日 06:30

野球

立教大学【「戮力同心」春季リーグ戦直前インタビュー】<藤田副将>
副将として意気込む藤田(C)「立教スポーツ」編集部 Photo By 提供写真
 ◆藤田凌司(営4=県岐阜商)◆

 ――昨シーズンを振り返っていかがでしたか
 2シーズンとも優勝争いに参加させてもらった中で、どうしてもあと1勝が勝ちきれない試合が多くて、悔しい思いをした2シーズンでした。(――秋季は4度先発を任されましたが)まったくもって手ごたえはありませんでした。チームが優勝争いに加わっている中で試合を作れなかったのが悔しかったです。もっと自分が試合を作っていれば優勝も遠くなかったと思っています。申し訳ない気持ちがとても大きいですね。(―5カード目の立明戦だけ先発の登板がなかったですが)1年生の時も、4カードは先発で投げさせてもらったのですが、5カード目だけ自分は投げれないというシーズンでした。昨秋も全く同じで、それだけチームからの信頼感も勝ち取れなかった。そういう思いも含め、今回の春は5カードすべてに先発することを強く意識して投げたいな、と思います。

 ――副将になられた経緯
 自分は小中高と主将・副将になった経験がなくて、大学もないだろうなと思っていたのですが、主将の熊谷(コ4=仙台育英)からの推薦で就いた形です。(―熊谷主将とはその時何か話したか)特にはないですね(笑)元々熊谷とは仲が良くて、チームのことについて話すことはあって。自分は唯一の取り柄がまじめなところだと思っているので、そういう部分で推してもらったのかなと思っています。推薦を受けてからは、「やってやろう」という気持ちでいます。

 ――チームを引っ張る自覚が芽生えたのはいつですか
 新チームになってからですね。昨年までは、やはり澤田さんや田村さんがいて、3人目として自分がいた。だからこそ自分は結果にこだわるような、自分の成績に集中することができたのだと思います。ですが、今季を考えて周りを見ると、結果を残すだけではいけないことはわかってくるので、何とか投手陣全体として結果を残すことができるようにと思っています。

 ――プロの世界へ挑戦した先輩から何を学んだか
 特に田村さんは言葉というよりもプレーで引っ張るタイプの副将でした。例えば誰にも打たれまいという闘志あふれる投球スタイルのような、気持ちの部分を自分も引き継いでいこうかなと思っています。

 ――藤田投手の考える理想の投球とは
 気持ちだけはいつも全力で向かっていく投球ですね。うまくまとめようとする投球、試合を作る投球を目指すのではなく、その場その場を全力で抑えに行った結果の投球が理想の投球だと思います。先のことを考えて、力加減など無駄なところに意識が言った結果良い成績を残せなかったので、今年は先のために前から計算したりせず、全力でいく投球をしたいです。

 ――好きな投手は工藤公康(元埼玉西武など)投手と伺いましたが
 そうですね。好きですし、とても参考にしています。自分の部屋で動画を見たり、気の強い投球スタイルなところを見ていて、あのような気持ちで抑える投球スタイルが抑えられる要因なのかな、と思います。技術もそうですが、投球スタイルを意識して参考にしています。具体的には下半身の強化メニューを動画で見て、チューブを使ったトレーニングをしました。球速アップと書いてあったので、取り入れました。

 ――春季キャンプのテーマは
 投手のテーマは「低く、強く」ですね。やはり低めに投げることでデータ的にも抑えられていることが多くて、高めに浮いている甘い球は打たれているデータがあるので、データをもとに「低く、強く」というのをテーマにキャンプに行ったメンバーはやっていました。

 ――新チーム結成時から、キャンプ、OP戦と戦った今年の投手陣の印象
 やはり、手塚(コ2=福島)、田中誠(コ2=大阪桐蔭)の2人は今年の投手陣に欠かせないと思っています。あの2人はチームの優勝に不可欠な選手なので、彼らにはすごく期待しています。ほかには、中川(コ1=桐光学園)に出てきてほしいですね。珍しくアンダースローで、おそらく初対面であったら誰も打つことができないと感じる球を投げてくる。1年生ですが、度胸もあって、マウンドさばきが個人的に好きなので、頑張ってほしいと思っています。打撃もよいのですしね。どっても期待していますが、まずはピッチングで期待したいなと思います。他にもたくさんいますけど、特にこの3人ですね。とは言っても、自分が一番やらなければならないと思っています(笑)後輩を見て、自分もやってやろうという気持ちです。

 ――悲願の優勝に向けて
 18年ぶりの優勝というのは個人としてもチームとしても目標に掲げていて、やはり現役の3年間で3回優勝争いに加わりながら逃しているので、今季こそはという思いは強いです。

 ――優勝の瞬間は
 もちろんマウンドに立っています!神宮のマウンド上で気持ちを前面に出したいな、と思っています。

 ――応援してくださるファンに向けて
 去年結果が出ていなくて落ち込んでいた時、閉会のセレモニーだったと思うのですが、いろいろな方に「期待しているから」とか、「これからも応援しいるよ」と声をかけてくださって、その言葉がすごく感動というか、頑張ろうと思えました。そういう直接的にかかわりのない人でも応援してくれる人がいるので、そういう人たちのためにも優勝という結果を出したいですね。

 ――どうもありがとうございました!(3月24日「立教スポーツ」編集部 取材・川村健裕、渡邉紘也/編集・川村健裕)

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