【大学スポーツ】「立教スポーツ」編集部
立教大学【対慶大3回戦】拙攻が響き完敗、今季初黒星
2017年04月26日 05:30
野球
取り返すには重すぎた。打撃陣は序盤から塁上を何度もにぎわすが、好機で一本が出ない。主砲笠松がケガでベンチから外れ、飛車落ちとなった打線に慶大の先発関根の直球、フォークのコンビネーションが立ちはだかる。7回、無死一、二塁のチャンスを迎え、慶大は高橋佑へスイッチ。前日先発した左腕を攻め立てたいところだったが、笠井(済2=桐蔭学園)の代打林田(観3=島原)がゲッツーに打ちとられる。続く藤野(営2=川越東)は三ゴロに倒れ、この回も無得点。またスコアボードに0を点けてしまった。結局、1年生右腕から9三振を喫し、7回途中無失点に抑え込められた。
琉球の変則左腕が初めて神宮の土を踏んだ。5回、ビハインドの展開で立大はマウンドに比屋根(営1=興南)を送った。高校2年次にエースとして甲子園ベスト8へ導いた実力者だ。左腕は初登板ながら、極端なインステップから打者の内角を突く攻めの投球で打者を料理していく。5、6回と無失点に抑え、7回も2死走者無しまでこぎつけた。しかし、ここで郡司にど真ん中直球を弾き返され、左翼席最前列に飛び込む2号ソロを献上。新人の快投でチームに追い風を呼び込みたかったが、最後の最後に打たれた。点差は広がり、今後への課題が残るマウンドとなった。
それでも簡単には終わらなかった。6点を追う9回、立大が明日へつながる意地を見せる。
1死後、山根(営4=浦和学院)が右前打、さらに5番飯迫(社3=神戸国際)がこの日4安打目となる左前打を放つ。2死となり、打席には7回にチャンスで凡退した林田。あと一人で試合終了の場面だが、フルカウントに持ち込む粘りを見せ、見事中前適時打を放った。リーグ戦初安打が初打点となり遠かった1点を生み出した。その後、代打石垣(コ3=報徳学園)が四球でつなぎ、2死満塁で小野(文2=横浜)に回るも二ゴロで万事休す。
9安打でわずか1得点。得点圏には5回走者を置き、8残塁と拙攻が響いた。投手陣も被安打11で6失点。投打ともに完敗だ。先勝し勝ち点奪取へ挑んだが、この日は慶大の意地が上回る形となった。これで一勝一敗、明日は絶対に勝つ。勝ち点を挙げるのは立大だ。(4月24日「立教スポーツ」編集部・浅野光青)