石井 初ベルト バンナ直伝ローキックで藤田に判定3―0
2014年01月01日 05:30
格闘技
プロ格闘家の石井慧(27=I DASH RHINO)が初のベルトを獲得した。メーンでIGF王者の藤田和之(43=藤田事務所)と対戦し2回に金的攻撃で減点されたものの、序盤から左ローキックを中心に打撃で攻め続け、3―0の判定で勝利した。第3代王者は14年はIGFを主戦場にしながら、K―1王者のミルコ・クロコップ(39=クロアチア)ら強豪選手と海外での試合を増やしていく。
ずっしりと重い2億円のベルトを手にすると石井の顔に笑みがこぼれた。「初めてのベルトでとてもうれしいし、ホッとしています。猪木さんのベルトでいろんな意味で重みが違います」とやっと手にしたベルトに手をやった。
快勝だった。序盤から左ローキックで相手のバランスを崩して優位に試合を運ぶ。2回には4分すぎに左ローキックがヒットしたところで、藤田が股間を押さえて倒れ込んだ。金的攻撃で減点1はあったものの、最終回も王者をコーナーに押し込んで顔面にパンチを打ち込み圧倒した。
11月のオランダ合宿が地力をアップさせた。スパーリング後にはゴムチューブや鉄亜鈴などで体幹も鍛えてきた。キックもジェロム・レ・バンナとの練習で身に付いたもの。「左ローキックはバンナ選手直伝。良かったです」と的確に当てることを教わったという。合宿中の明日香夫人のつくる日本食もパワーの源になった。「米を食べないと馬力が出ない」と2カ月の合宿では20キロの白米を食べた。今後については「どんな団体でも王者になっていきたい」とIGFを主戦場としながら海外でも試合を行うことを示唆。新王者は2014年は世界へと羽ばたく。