【井岡一翔手記】“叔父超え”が使命 全ての時間をボクシングに

2014年01月01日 08:09

格闘技

【井岡一翔手記】“叔父超え”が使命 全ての時間をボクシングに
1回、右ストレートをアルバラード(左)に見舞う井岡
プロボクシング WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・井岡一翔 判定3―0 同級4位フェリックス・アルバラード
(12月31日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 あけましておめでとうございます。応援ありがとうございました。大みそかの試合はいつも以上に注目してもらえるし、みなさんの大きな声援で力を出せた。現役のうちはずっとやりたいですね。

 強敵で楽に勝たせてもらえないと思っていました。中盤で「気持ちで負けるな」と父に声を掛けられ、自分でもファイティングスピリットを奮い立たせた。終盤は自分が戦う姿で何かメッセージを伝えたいと思い、力を振り絞った。1%でも確率があればKOを狙う気持ちで打ち合ったんですが…KOしたかった。でも大きなヤマ場を越えてホッとしてます。

 前の試合で親友の宮崎が負けたのはショックで正直、悩んだ。でもボクシングは個人競技。リングに上がれば誰も助けてやれないし、僕も助けてもらえない。自分が勝つことに集中しました。

 2014年は僕がボクシングを始めるきっかけにもなった3階級制覇がいよいよ近づいたと意識しています。チャレンジ精神で臨みたい。

 3階級制覇は叔父さん(元世界2階級王者の井岡弘樹氏)が成し遂げられなかったこと。それを達成するのは使命だと感じているし、身の引き締まる思いがする。この大きな壁を越えられれば、また視界が広がり、いろんなものが見えてくると思う。その先に4階級、5階級という目標も出てくるだろうけど、僕にとっては3階級制覇が大きな区切り。今は全ての時間をボクシングにつぎ込みたい。他の全てを犠牲にしても、結果を求めて一気に突っ走ります。(WBA世界ライトフライ級王者)

 ◆井岡 一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、堺市出身の24歳。中学から競技を始め興国高で6冠達成。09年4月プロデビュー。11年2月にWBC世界ミニマム級王者となり、日本選手最短のプロ7戦目で世界王座獲得。12年6月にWBC、WBA同級統一戦を制して日本人初の複数団体統一王者となる。同年12月にWBAライトフライ級王者となり2階級制覇を達成。1メートル65。右ボクサーファイター。

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