【スーパーライト級8回戦 〇井上浩樹《2回38秒TKO》パコーン・アイエムヨッド● ( 2023年2月16日 東京・後楽園ホール )】
前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)のいとこで元日本、WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者の井上浩樹(30=同)が2年7カ月ぶりの復帰戦に2回TKO勝ちした。尚弥もリングサイドで観戦する中、タイ人選手を左で2度倒し「ただいまって感じですね」と話した。
20年7月にプロ初黒星を喫し引退表明。漫画家の修業をしていたが、尚弥から「漫画はいつでも描けるけど、ボクシングは今しかできない」と再起を促され、好きなアニメ映画に心を動かされて復帰を決意した。尚弥には「アニメで復帰ってアホか」と言われたそうだが、試合後は「とりあえずよかった」と声をかけられたという。世界が相手の井上兄弟と「比較されるぐらいのところまで戻らないと」と復活を期した。