武尊 ABEMAと専属PPVファイター契約、最低報酬1億円プラス報奨金「モチベーションになる」

2023年03月29日 13:41

格闘技

武尊 ABEMAと専属PPVファイター契約、最低報酬1億円プラス報奨金「モチベーションになる」
専属PPVファイター契約を結んだ部尊(右)とABEMAの北野格闘プロデューサー                               Photo By スポニチ
 K-1元3階級制覇王者の武尊(31=team VASILEUS)が29日に記者会見を行い、ABEMAと日本初のペーパービュー(PPV)ファイター契約を締結したことを発表。6月24日にフランス・パリのゼニスアリーナで開催される「ムエタイグランプリ(MTGP)」で約1年ぶりに公式戦に復帰し、ISKA世界スーパー・ライト級(―63.5キロ)王者のベイリー・サグデン(25=英国)と対戦することを明らかにした。
 大会名は「インパクト・イン・パリ」で現在、空位となっているISKA61キロ級の王座をかけたタイトルマッチで、3分5ラウンドのK1ルールで行われる予定になっている。武尊は「やっと復帰戦が発表できてすごくうれしい。海外で試合をしたいとずっと言っていて今回、このようなタイトルマッチという形で海外での試合が実現し、権威あるベルトに挑戦できることがうれしい。必ずベルトを獲って、日本の格闘技界にはこんな面白い選手がいて、こんな強い選手がいるんだと僕がアピールしたい」と話した。

 ABEMAとの専属契約で、今後の武尊の試合の生中継は、ABEMAでのみ視聴可能となる。PPV中継の場合、武尊への報酬は、最低1億円プラスPPV売上金からの報奨金となる。契約期間は非公表。武尊は「このような契約をしていただき感謝しています。現役を続けていく上でモチベーションにもなる」と話し、「PPVというビジネスの形が海外では浸透しているが、日本やアジアでは浸透していない部分がある。業界がもっともっと発展できるように、僕がモデルケースとして、頑張っている選手の未来につながるように先頭で引っ張っていきたい」と意気込んだ。

 武尊は昨年6月19日の「THE MATCH」で那須川天心と対戦。“世紀の一戦”で判定負けを喫した。その後、保持していたK―1スーパー・フェザー級王座を返上して一時休養を宣言。昨年10月31日をもって、K―1及び所属ジムだったSAGAMI―ONO KRESTとの契約満了に伴う契約解除を自身のSNSで発表。昨年11月6日に地元の鳥取県米子市で開催された米子ジム自主興行「GAINA魂」で「THE MATCH」での敗戦後、そしてK―1との契約解除後初のリング復帰でエキシビションマッチに出場した。“弟分”である晃貴と2分2ラウンドで対戦してファンを沸かせた。

 専属契約などに縛られずに残りのキャリアを過ごしたいというビジョンを持っていた武尊。その中で欧州・英国を代表するプロモーション「MTGP」が開催する大会での復帰戦が決まった。

 相手のサグデンは本来、60キロが適正階級ながら、より多くのチャンスを求めて63.5~65キロで試合を重ね、GLORYではフェザー級(65キロ)のランキングにも名を連ねるとともにISKA世界スーパー・ライト級(―63.5キロ)王座も獲得した。体格差をものともしない突進ファイトを信条とし、そのどう猛なファイトスタイルから“ブリティッシュブルドッグ”の異名を持っているファイターだ。昨年9月に開催された「K―1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」のスーパー・フェザー級王座決定トーナメントに出場予定も、右足首の骨折で欠場していた。

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