村田諒太 恩師との約束「健康なまま引退する最低限は守れた」
2023年03月29日 04:45
格闘技
――一番の思い出。
「デビュー戦が一番印象深い。受けなくてもいい試合を受けてくれた(当時東洋太平洋ミドル級王者の)柴田明雄さんに感謝している。勝てて免罪符をもらい、キャリアをつくることができた」
――(高校時代の)恩師の故武元前川さんに伝えるとしたら。
「ダメージをためて引退するのは駄目だと言われていた。プロに行かない約束は破ってしまったが、健康なまま引退する最低限の約束は守れたと思う」
――ボクシング人生で得たものは。
「自分自身と向き合って、自分の思ったよりも強く、弱く、美しい部分や醜い部分を見せてもらう旅だった。求めていた強さにはたどりつけなかったが、見えたものは意外と悪くなく、それと葛藤することが生きていくことなのだと思う」
《村田“お疲れさま”》
▼井上尚弥(前4団体統一世界バンタム級王者)アマでは日本代表でともに行動させていただき、プロでも同じ興行に出たり、良い思い出がたくさんある。さみしい気持ちもあるが、新たな挑戦を楽しみにしている。(ビデオメッセージ)
▼山中慎介氏(元WBC世界バンタム級王者)本当に凄い男だと思った。根性のある選手で、見習っても見習いきれないくらい。五輪で(金を)獲っているので技術的にも間違いがなかった。
▼室伏広治スポーツ庁長官 すがすがしい顔をしていた。素晴らしい感動を与えていただいた。人生という大きなリングで大活躍してくれることを期待している。