“ボクサー天心”を師匠が語る カウンター既に世界戦レベル「あとは一発で倒す左ストレート」

2023年04月06日 05:20

格闘技

“ボクサー天心”を師匠が語る カウンター既に世界戦レベル「あとは一発で倒す左ストレート」
那須川天心の“ボクシング最初の師匠”葛西裕一氏 Photo By スポニチ
 【スーパーバンタム級   那須川天心≪6回戦≫与那覇勇気 ( 2023年4月8日    有明アリーナ )】 キックボクシングからプロボクシングに転向した那須川天心(24=帝拳)が8日にデビュー戦を迎える。那須川が15歳の時からアドバイスしてきた元東洋太平洋スーパーバンタム級王者の葛西裕一氏(53=GLOVES代表)が「ボクサー天心」を解説した。
 葛西氏が帝拳ジムトレーナーだった頃、後輩から「空手に天才がいる」と連絡があり、パンチを教わりに来たのが当時中3の天心だった。「ボクシングをやるなら帝拳で」と約束させ、右のジャブを使う意識を徹底。「プロで始めたら日本王座挑戦の頃までかかる」という右肩のスタミナ強化にも努めさせ、現在の基礎を築いた。

 帝拳では週に2、3回指導したが、アドバイスを即吸収して実行できる才能は「今まで出会った選手の中でNo・1」。昨年6月の武尊との「世紀の一戦」では葛西氏がチーム入りし、過剰気味だった筋トレの代わりに毎日10キロ走ることで本来のスピードを取り戻させた。

 転向後の天心は「スタンスがボクシング仕様に狭くなっただけでなく、接近戦での反応も良くなってきた」とみている。カウンターは既に「世界戦で打てるレベル」と評価し、「あとは一発で倒す左ストレート。ロングでも打てる選手になったら凄い」と期待を寄せた。

 ◇葛西 裕一(かさい・ゆういち)1969年(昭44)11月17日生まれ、横浜市出身の53歳。元日本、東洋太平洋スーパーバンタム級王者。89年プロデビュー、世界挑戦3度など29戦24勝(15KO)4敗1分け。97年に引退し、トレーナーとして西岡利晃ら世界王者4人を育成。08年度には優秀なトレーナーに贈られるエディ・タウンゼント賞を受賞。東京・用賀のトレーニングジム「GLOVES」代表を務める。

おすすめテーマ

2023年04月06日のニュース

特集

格闘技のランキング

【楽天】オススメアイテム