浜田剛史氏展望 天心驚きの急成長 倒すためのパンチ仕上がった

2023年09月18日 04:35

格闘技

浜田剛史氏展望 天心驚きの急成長 倒すためのパンチ仕上がった
計量パスした那須川(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 18日のダブル世界戦を含む興行の前日計量が17日、都内のホテルで行われ、4月にボクシング白星デビューを飾った東洋太平洋スーパーバンタム級8位の那須川天心(25=帝拳)は55.7キロで一発パスした。転向2戦目に臨む那須川の成長ぶりを本紙評論家の浜田剛史氏(62、帝拳ジム代表)は高く評価し、KO決着を予言した。WBC&WBA世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(31=BMB)と、WBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(25=M・T)もともに計量をパスした。
 正直、那須川の成長度合いには驚いている。元々パンチを避けるセンスはあったが、そこに今は攻撃力が備わった。攻撃とディフェンスが一つになり、流れるようなリズムが生まれている。

 米国合宿から帰国後は世界ランカーのメキシコ人選手ら2人と手合わせしてきたが、スパーリングでその2人のパンチはほとんど当たっていなかった。逆に相手が打ちにきたところに待ってました、と言わんばかりに数種類のカウンターを打ち込んでいた。相手を自分の思い通りに動かして、カウンターを打つ完璧な内容。ボクシングは積み重ねのスポーツだが、これだけ短期間で急激に伸びた選手はなかなかいないのではないか。

 今回は「倒す」とKOに照準を合わせている中で、今はパンチに体重も乗っている。倒すためのパンチは仕上がったように見える。

 4月のデビュー戦は日本ランク2位の相手に判定勝ち。今回の相手はメキシコ・チャンピオンで周囲の期待も前回よりさらに増すと思うが、今の那須川はデビュー戦とは段違い。KO勝利は十分可能だろう。

 メインを務める寺地は本来のアウトボクシングに加えインファイトも完成され、今が一番脂が乗っている状態。中盤以降のKO決着を予想する。中谷は5月に米ラスベガスでのKO勝利でさらに評価を高めたと思う。あとは国内でも一般ファンを引きつける勝ち方が求められる。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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