那須川天心 左手に異変が起きていた「4回ぐらいにパンチ打ったら稲妻が走ったような感覚が…」心に迷い

2023年09月18日 22:32

格闘技

那須川天心 左手に異変が起きていた「4回ぐらいにパンチ打ったら稲妻が走ったような感覚が…」心に迷い
<那須川天心対グスマン>第4R、グスマンをに強烈な左を見舞う那須川天心(右)(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【プロボクシング「Prime Video Presents Live Boxing5」スーパーバンタム級8回戦 ( 2023年9月18日    東京・有明アリーナ )】 4月のデビュー戦で白星を飾った“キックの神童”那須川天心(25=帝拳)がボクシング転向2戦目でメキシコ・バンタム級王者ルイス・グスマン(27=メキシコ)を下し2勝目を飾った。B級(6回戦)デビューながら特例で8回戦が認められた2戦目。2度のダウンを奪うも目標だったKO勝利とはいかず3―0の判定勝利となった。
 第1R開始早々に左ストレートが炸裂。ダウンを奪い会場のボルテージも最高潮に。華麗なステップも見せるなど、第2Rもメキシコ王者を圧倒した。第3Rは強烈なボディーでグスマンをグラつかせた。距離を自在に取りながら、無理をせずにグスマンを追い詰める。ジャブを使うようにセコンドから声が飛ぶと、しっかり修正。そして第6R開始直後は圧力を強めラッシュも見せた。第7Rには2度目のダウンを奪った。最終ラウンドも相手をグラつかせたが倒すことはできなかった。

 判定は文句なしの3―0完勝。リング上の勝利インタビューでは「ダウンは取れて、進化した姿は見せられたと思いますけど、最後の最後があんまうまくいかないというか…。人生うまくいかないもんだな」と自分自身の成長に手応えを感じながらも、宣言通り倒せなかったことに苦笑いを見せた。

 しかし、実は左手に異変が起きていた。「4回ぐらいにパンチを打ったら、左手にめちゃくちゃ稲妻が走ったような感覚があり、どうしようみたいな感じにずっとなってましたね。ちょっと痛くなっちゃいましたね。腫れていて、今も握れないんですけど、そういうのもありつつ、迷いがあったっていうのはあります」と告白。倒しに行ききれなかったのは心に生じた動揺と迷いがあったからだった。

 だが、格闘の世界での場数は数知れず。決してその「迷い」を表には出さずにメキシコ王者に勝利した。

 そして、今後について「次戦のプランは(天心自身の考えとして)強くなれるように毎日やっていく。周りの評価を見てですけど、経験を積んで強気なマッチメイクを僕はやりたい」と鋭い視線で前を見据えた。

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