寺地拳四朗 4団体統一へ“異例”の呼び掛け「次は3団体目いきたいと思っているんで皆さん声を上げて」

2023年09月18日 22:20

格闘技

寺地拳四朗 4団体統一へ“異例”の呼び掛け「次は3団体目いきたいと思っているんで皆さん声を上げて」
<WBC、WBA世界Lフライ級TM寺地×ブドラー>防衛に成功し笑顔の寺地(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【プロボクシング「Prime Video Presents Live Boxing5」WBC&WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 ( 2023年9月18日    東京・有明アリーナ )】 WBC&WBA世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)がWBC1位、WBA4位ヘッキー・ブドラー(35=南アフリカ)に9回TKOで下して、WBC3度目、WBA2度目の防衛に成功。日本人歴代4位タイの世界戦13勝とした。
 第1ラウンドはお互い様子見をするような静かな立ち上がりとなったが、第2ラウンドで寺地が回転数を上げると、ブドラーも応酬。序盤から打ち合いとなった。

 第5ラウンド途中に、寺地はブドラーの偶然のバッティングにより、右目上をカット。流血しながらも、寺地はさらに攻勢を強めた。

 上下にパンチを打ち分け、徐々に相手を追い込んでいったが、8ラウンドからはブドラーも足を使って距離をとりながらパンチを出す形となったが、第9ラウンドだった。手数のまったく衰えない寺地が、右ストレートで相手の足を止めると、左右のパンチを連打。レフェリーが試合を止めた。

 勝利に沸くリング上で勝利インタビューを受けた拳四朗は「序盤、結構パンチが当たってても、ボディーも当たってたんですけど、それでもなかなか致命的なダメージを与えられず、後半ちょっと逃げられて、そこでは判定かなと自分の中では思っていた」と正直な思いを吐露。それでも「絶対に倒そうと言われて。そうなったら倒さないと帰れないので。本当に死に物狂いでスイッチ入れてもらってやっと倒せた。加藤トレーナーにお尻を叩いてもらって、本当にありがとうございました」とチーム拳四朗で成し遂げたTKO防衛に笑顔がはじけた。

 4団体統一へ「次は3団体目いきたいと思っているんで、ぜひ皆さん声を上げて(関係者の)皆さんに言ってください!」と観衆に呼びかけた。

 この勝利で世界戦通算勝利数は13となり、長谷川穂積、山中慎介に並ぶ日本歴代4位となった。年内にメドが立たなければフライ級に上げて2階級制覇を視野に入れるというが、目標はあくまで4団体統一。WBO、IBF王者にこだわりはないとし「ここはしっかりKOで勝って次、統一戦をやりたい。誰が見ても圧倒的な勝ち方をする」。自らに高いハードルを課した中で最高の結果で応えた。

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