松田丈志氏 バタフライ泳法教えた“異業種”金メダル候補「胸を張って遠くに力を伝える動作が…」
2024年08月07日 20:01
芸能
そんな中、北口は競泳バタフライの練習も行うことに。コーチ役として声が掛かったのが、松田氏だったという。
松田氏は「最初はSNSのDMで“バタフライを教えて欲しい”と連絡をいただいて。僕も驚いた」と、そのいきさつを説明。「北口さんに聞くと、チェコのコーチから、週に1回は水泳の練習をするように言われたそうです」と続けた。
現役時代はバタフライ、自由形をメーンにしていた松田氏。08年北京五輪、12年ロンドン五輪で、ともに200メートルバタフライで銅メダルを獲得している。「バタフライとやり投げ、どんなところに共通点があるのか。本人に聞いたんですけど、バタフライはうねりながら泳いで行きます。その時に大きく胸を張って、遠くの水をつかむという瞬間があるんですけど、胸を張って遠くの物に力を伝えるという動作が、どうやらやり投げに近いらしい」と、北口からの説明を伝えた。しかし、「僕も分かりません」とも素直に答えた。
北口には21、23年と競泳のレッスンをしたという。松田氏は「やはり水泳の練習はやり投げに通じているところがあるようで、北口選手はずっと練習を続けてくれているみたいです」と明かしていた。
「僕もどの程度のテンションで教えていいか分からなかった」という松田氏。それでも「しっかり泳ぎ方を教えて欲しいということで、1度目はバタフライを中心に教えて、23年の暮れ、オリンピックのオフシーズンの時には、バタフライだけじゃなくて4泳法だとか、道具を使った練習もバリエーションがあるので、それを伝えて、北口選手の強化になればと思ってやらせてもらいました」と振り返っていた。
その効果あってか、北口はこの日の1投目で62メートルの予選通過ラインを超える62メートル58をマーク。10日(日本時間11日)の決勝に進出を決めた。