日テレ またも原作者側とトラブルで連ドラ制作中止 「セクシー田中さん」問題の反省生かし決断
2024年10月01日 05:15
芸能
この日、日テレは東京・汐留の同局で定例会見を開き、福田博之副社長が「制作を中止にしたという事実はございます」と認めた。
中止の経緯については「今までも予定していたものをやめて違うタイトルに変えることが編成上の理由でも何度もありましたので、今回特に何かということはここで申し上げることはございません」と明言を避けた。一方、局のドラマ制作の姿勢について「『セクシー田中さん』の時の教訓につきましては、既に公表したドラマの制作指針にのっとって適切に制作作業を行っております」と述べた。
昨年10月期に放送した「セクシー田中さん」では原作者側と制作側の食い違いが発生。放送後に原作者が死亡した件を受け、同局は7月に「ドラマ制作における指針」を発表。原作ものを映像化する場合、原作を尊重し、その世界観をより深く理解するよう努めることなどが記されている。今回はこれに沿って無理に進めることをせず、制作自体を中止したとみられる。ただ、他局のドラマ関係者は「出版社との関係が悪化すると、今後の原作ものを映像化する権利を取りづらくなるのでは」と危惧した。