若狭弁護士 有名洋菓子店の賞味期限改ざんに「理屈上では詐欺罪にもなり得る。そのくらい問題意識持って」

2024年10月16日 09:22

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若狭弁護士 有名洋菓子店の賞味期限改ざんに「理屈上では詐欺罪にもなり得る。そのくらい問題意識持って」
若狭勝氏 Photo By スポニチ
 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が16日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。洋菓子の製造販売を手がける「シェ・タニ」(熊本市)が、チョコレート菓子の賞味期限を改ざんしていたと発表したことについてコメントした。
 売れ残った商品のシールを貼り替え、賞味期限を数カ月ほど先延ばししていたという。健康被害は確認されていない。

 シェ・タニは千葉県や大分県にも店舗を展開している。担当者によると、賞味期限を改ざんした商品は2023~24年にバレンタインデー用として販売した「アマンドショコラ」で、販売個数は把握できていない。

 公式ホームページに「お知らせ」と題し、「賞味期限の改ざんしているとの報道がなされたことによりお客様を始め関係各位に対し、多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。現在、この件に関しまして保健所から調査を受け、近日中に結論が出る予定ですが、本件について弊社が調査して現在、判明している事実についてご報告いたします」などと謝罪した。

 若狭氏は「責任は重いと思う」とし、「われわれは賞味期限を先延ばししていたということを知っていたら、果たしてこの商品を買うかどうかということがポイントだと思う。多くの人間は賞味期限が少しくらい延びても大丈夫だと思っていても、やっぱりそれがどの程度延ばされているかも分からないと、買うのを差し控える。買わないと思うんですよ。そういう意味においては、それを知らないから買うわけですから、ある意味だまされる形になる」と指摘。

 そのうえで「そうすると店側はあまり意図してないかも知れないが、場合によってはだまして商品を買わせてお金をもらうということなので理屈の上では詐欺罪にもなり得る。そのくらいの問題意識を持ってことに対処しないといけない」と言い、「一事が万事ですから、これもやってたこれもやってたってことになると他にもやってたんじゃないのという疑いが生じてしまうということにも問題がある」と自身の見解を述べた。

 同社は「アマンドショコラ」について「弊社は、販売している主要な商品については、第三者機関に細菌の有無などの調査を依頼し、その結果に基づいて賞味期限を設定しています。しかしながら、本件商品については主にバレンタインデー向けという季節商品であったことから調査機関への調査を依頼せず、賞味期限を設定し、かつここ2年ほどは売れ残った本件商品について類似商品の調査結果を参考に賞味期限の延長を行っておりました。保健所からもそもそもの賞味期限の設定が科学的・合理的でないという点が問題であるとのご指摘を受けております。現在、既に本件商品については第三者機関に調査を依頼しており、その結果については判明しだい改めてご報告させていただきます。今後につきましては、当然のことですが、上記調査の結果が判明するまで本件商品の販売は中止するとともに、主要商品だけでなく、季節商品も含めた全商品について科学的・合理的根拠をもって賞味期限を設定したうえで販売をいたします。本件商品をこれまで購入された方で返金をご希望される方には原則、購入事レシート又は本品(缶)をお持ちの方には返金対応をさせていただきます」とした。

 シュークリームのクリームの再利用についても説明。「確かにシュークリームについて売れ残りからクリームを抜いて別の皮に入れて販売していた事実はあります。しかしながら、シュークリームは消費期限が2日間ですので、新しい皮へクリームを再利用し、2日目のものは廃棄しておりました。2日目のシュークリームの皮は柔くなってしまい、1日目と皮の状態が異なっておりクリームを使用しておりました。ですので消費期限1日の商品として販売することに何らの違法性はありません」などとし「今回の報道を受け、お客様に誤解を招く行為であったことを反省し、今後はシュークリームの詰め替え及びケーキへの修正補修を中止することとしました」と報告した。

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