シンガポール競馬、来秋廃止へ 180年の歴史に幕「最後の開催日まで最善を尽くす」

2023年06月05日 20:12

競馬

 シンガポールの競馬統括機関シンガポールターフクラブは5日、来年10月5日のレースを最後に開催を終了すると発表した。クランジ競馬場がある約120ヘクタールの土地が再開発のため27年に政府に返還されることが決まり、同年3月までに施設を閉鎖。180年の歴史を誇るシンガポール競馬は幕を閉じる。
 日本とシンガポールは縁が深く、シンガポール航空国際カップは06年にコスモバルク、07年にシャドウゲイトが勝利を収めた。元ホッカイドウ競馬のリーディングトレーナー、高岡秀行師が移籍し、03年に開業。シンガポールダービーを2勝するなど活躍した。

 同クラブ会長のニアム・チェン・メン氏は「政府の決定を残念に思う。ただ、クランジの敷地がシンガポールの人々のニーズを満たす資源だと理解している。私たちは最後の開催日まで通常通り業務を遂行できるよう、最善を尽くす」とコメントした。

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