谷亮子議員 リオ五輪へ「望まれるなら」と復帰に含み
2012年07月30日 06:00
五輪
福見は谷氏に2度勝った唯一の日本人選手として注目され、選抜体重別では代表に有力視されながら初戦敗退した浅見八瑠奈(24)に対し、優勝して五輪切符をつかんだ。谷氏は「私は浅見選手が頭一つ抜きん出ていると思っていた。(浅見が出場していたら)きっちり照準を合わせていたかもしれない」と指摘した。
女子48キロ級は、公開競技として行われた88年ソウル大会で江崎史子さんが銀メダルを獲得。正式種目となった92年バルセロナ大会以来、谷氏が金2、銀2、銅1のメダルを獲得してきただけに、「なんとしてもメダルを死守してほしかったけど…」と残念がった。
参院選初当選3カ月後の2010年10月に現役引退を表明したが、福見がメダルを逃すと、インターネット上には「もし谷が出ていたら」などの意見が書き込まれた。谷氏は「もし自分が出ていたら、研さんを積んで最大限の努力をしてメダルを獲りに行っていたでしょうね」ときっぱり。知人からは「4年後に向けて準備を始めてください」と、リオデジャネイロ大会への出場を促すメールが届いたといい、「皆さんが望むなら、準備をしたい。またあの舞台に立ちたいと思います」と復帰への可能性も示した。
一方、議員生活は3年目を迎え、参院文教科学委員としてスポーツ振興などに取り組んでいる。4月から中学校の体育で柔道など武道が必修化されたことを受け、「いじめが大きな問題になっている中、礼節を重んじる柔道を通じて健全な育成を図るため、学校で直接指導するなど私にできることをしたい」と説明。「ママさんアスリートがどんどん出てくるよう、環境整備もしていきたい」と意気込んだ。