自己流で崩れたバランス…北島「58秒4は無理だと思う」
2012年07月30日 09:58
五輪
レース後、電光掲示板をぼうぜんと見つめた北島。「残念な気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです」と言葉を絞り出し、「表彰台の一番高い所を目指してきた。金メダルという夢は届かなかったけれど、今日できる精いっぱいのことはできた」と話した。
北京五輪までは平井伯昌コーチ(49)に「導かれ、乗っかっていただけだった」という北島だったが、09年の渡米後は“自立”を目指した。平井コーチの代わりのコーチに管理されるのではなく、自分で考え、自分で動いた。しかし、その自己流にも限界があった。大会前に「バランスが崩れた」泳ぎを修正できず、この日は「自信を持っていけるところが一つもなかった」という。
南アフリカのキャメロン・ファンデルバーグ(24)が出した世界新記録について「58秒4は(出すのは)無理だと思う」と脱帽。「まだ200メートルも、チームのリレーもある」と3連覇がかかる200メートルに目を向けながらも、「100メートル以上に厳しい戦いになると思う」と話した。