【フェンシング】太田だけじゃない!徳南堅太、メダルで視線引き寄せる
2016年08月04日 11:15
五輪
「たったの2カ月で急な変化はありません」と話すが、それでも間違いなく大きなターニングポイントになった。心身ともに成長して臨んだ最終予選で五輪出場を決めた瞬間は、自身の決断が正しかったことを証明でき「“やった!”というより“良かった”という気持ちの方が大きかった」と振り返る。
フェンシング個人競技はエペ、フルーレ、サーブルの3種目があり、男女合わせて6人の代表枠があるが、実は6人のうち4人を徳南と同じ福井・武生商業高出身者が占めた。「個人でこれだけ多くの選手が同郷だということを誇りに思う」と徳南。と同時に恩師への感謝の気持ちも口にする。
高校時代、諸江克昭監督からは在学中、365日休むことなく指導を受けた。「他のどの高校よりも練習をしていました。先生は強くなるヒントだけを出す人だったので、徹底的に考えなければならず、頭を使って強くなった」。技術はもちろんだが、培ったのは考える力。妥協を許さず、常に考えて行動することを叩きこまれ、その結果がリオ行きへとつながった。
日本では太田などの活躍からフルーレが圧倒的な知名度を持つが、サーブル代表の徳南は、自身の活躍でこの状況を変えたいと意気込む。「(サーブルの特徴は)なんといってもスピードの速さ、そして豪快な斬り技です」と魅力をアピール。「自分は攻撃的なスタイルなので、ものすごく頭を使う。ぜひ戦術的な部分を見て欲しい」。そして目指すはメダル獲得。サーブルの“メジャー化”へ「メダルへのイメージはできています。あとは体調を整えてピークを本番に持っていくだけ。絶対に結果を出します」と力を込めた。