萩野に刺客…“関西弁のアメリカン”リザーランド「かかってこいや」

2016年08月04日 06:37

五輪

萩野に刺客…“関西弁のアメリカン”リザーランド「かかってこいや」
米国代表で日本人の母を持つリザーランド
 王国から打倒・萩野の刺客が送り込まれる。リオデジャネイロ五輪競泳米国代表が2日、五輪水泳競技場で初練習を行った。男子400メートル個人メドレー代表のジェイ・リザーランド(20)は日本人の母・秩寿子(ちずこ)さんとニュージーランド人の父アンドリューさんの間に生まれたハーフ。関西弁を操る米国人はお家芸6連覇を宣言した。
 尼崎市で生まれたリザーランドは父の仕事の関係で3歳の時に米カリフォルニア州へ移住。水泳を始めた理由を質問すると「最初にカリフォルニアに住んで、ほんで、なんや、家の庭にプールがあって。ほんでプール大好きで…」とバリバリの関西弁で答えた。

 五輪代表権を懸けた6月の全米選手権。リザーランドはロンドン五輪覇者ライアン・ロクテを交わし2位に食い込んだ。4分11秒02は今季世界ランク4位。代表権を獲得してからは憧れのマイケル・フェルプス(米国)からアドバイスをもらい、心身ともに磨きを掛けた。この日米国から移動しリオ入り。初練習を終えると「ビッグネームが競争するので頑張りたいな」と笑顔で答えた。

 世界ランキング1位は萩野(東洋大)で、2位が米国のカリシュ。3位は瀬戸(JSS毛呂山)と400メートル個人メドレーは日本人が上位に名を連ねる。それでも、米国には同種目5連覇中のプライドがあり「米国人として負けたくない。日本では(萩野は)いいタイム出ているけど、俺とチェースで優勝を狙っている」と意地を見せた。

 ミドルネームの「ユタカ」は、祖父が日本人であるプロゴルファーのリッキー・ファウラー(米国)と同じ名前。2年に一度、日本へ帰郷しており「お好み焼き、たこ焼き、豚まんはうまいなあ。蓬莱ええなあ」と関西名物が大好物。甘いマスクでありながら、ユーモアがあり、髪を銀色に染めた大先輩のロクテを見て「何でや、クレイジーや」と笑った。

 ジョージア大3年で、萩野、瀬戸の1学年下に当たる。「一緒に話ししたい。何でもしゃべりたいな」と日本人2人に興味を示しつつ、最大のライバルを聞かれると「萩野かな」と即答した。日本は第2の故郷であるが、米国代表として負けられない闘いでもある。20歳は新星は「優勝するぞ~、萩野かかってこいや」と吠えまくった。

 ◆ジェイ・リザーランド 1995年(平7)8月24日、兵庫県尼崎市生まれの20歳。7歳から水泳を始める。16年全米選手権400メートル個人メドレー2位。家族は日本人の母・秩寿子さん、ニュージーランド人の父アンドリューさん、三つ子の兄弟ケビンとミック。ジョージア大3年。1メートル83、79キロ。

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