【鈴木啓太 視点】速さ、柔らかさ、技術…エムバペは複数で守らないと止められない

2018年07月02日 08:46

サッカー

【鈴木啓太 視点】速さ、柔らかさ、技術…エムバペは複数で守らないと止められない
得点を喜ぶエムバペ(左)(AP) Photo By AP
 【W杯決勝トーナメント1回戦   フランス4―3アルゼンチン ( 2018年6月30日    カザン )】 フランスのエムバペが試合を決めた。先制のPKを取った場面は相手が中盤でファウルしようとしたが止められず、ペナルティーエリア内でようやくファウルで止めたもの。チームの3点目もトラップした後、ワンタッチでスペースに入りシュートしたが、ワンタッチが速くて的確だった。
 スピードと柔らかさと技術があり、個の力でDF2、3人を置き去りにし、守備を無力化する。ゼロからトップスピードに入る瞬発力が凄い。メッシとは違う怖さがある。守備側から見ると、スペースを与えられないし、飛び込むとボールタッチでかわされる。アルゼンチンの選手は1対1に相当強いが、手を焼いていたのを見ても、複数の選手で組織的に守らないと抑えられない。

 フランスは効果的な縦パスをつなぐ攻めがうまいが、エムバペのスピードが加わったことで得点力が増している。ただ、先制した後、ボールへのプレッシャーが少なくなった試合の進め方が気になった。W杯を勝ち抜くにはそういう課題を着実に克服してほしい。 (元日本代表MF)

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