鹿島の地域連携担当・桜井奨貴氏 つないできた縁を生かして地元の味サポート
2020年05月01日 06:00
サッカー
当初は「著名な札幌だからこそできる取り組みで、鹿行地域でうまくいくのか」という不安もあったというが、感謝の声が不安をかき消してくれた。事業者からは「公式サイトを持っていないので助かった」、「掲載してすぐに注文が来た」という反響が寄せられ、消費者も「いつも食べているスタジアムグルメを注文できてうれしい」と喜んだ。自治体からは「市報に載せたい」、「近隣にこういった店舗があるが掲載できるか」といったオファーも届くようになった。クラブ、自治体、事業者、消費者の4者一体の活動は広がり続け、通販30店舗、テークアウト、デリバリー56店舗(4月30日現在)が掲載されている。
プロジェクトを知った他のJクラブから問い合わせを受けることもあり、今後は他クラブ、他競技団体とのコラボも目指していきたいという。「元々存在していた地域とのつながりをプロジェクトという形で表現できた。今後は他クラブの取り組みともうまくつながりたい」と桜井氏。鹿島が大切につないできた地元との縁が、大きな輪となって広がりつつある。
◆桜井 奨貴(さくらい・しょうき)1991年(平3)4月3日生まれ、宮城県仙台市出身の29歳。J3秋田での勤務を経て19年2月に鹿島入社。現在は事業部マーケティンググループで地域連携を担当。信念は「さりげなく鮮やかに」。