森保監督 長友へ信頼揺るがず、今季公式戦先発なしも“W杯決定請負人”期待

2022年03月17日 05:30

サッカー

森保監督 長友へ信頼揺るがず、今季公式戦先発なしも“W杯決定請負人”期待
日本代表に選出された長友 Photo By スポニチ
 日本サッカー協会は16日、W杯アジア最終予選オーストラリア戦(24日、シドニー)、同ベトナム戦(29日、埼玉)に臨む日本代表27選手を発表。DF長友佑都(35)はW杯出場が決まる一戦に出場すれば、歴代最多の「4大会連続」となる。今季はFC東京でも公式戦先発がなく不安要素もあるが森保一監督(53)の「W杯決定請負人」に対する信頼は揺るがなかった。
 それでも森保監督は長友を外さなかった。勝てばW杯出場が決まり、負ければ一転、窮地の大一番。今季、FC東京でも公式戦5試合で先発が一度もない長友も当然のように名を連ねた。左サイドバックは中山、佐々木も招集され、異例の3人体制に。長友の状態を不安視しての編成か?との問いにも「DFライン全体を考えた」と完全否定した。

 もちろん、招集するからには「根拠」もある。直近では12日、広島戦で後半の45分間プレーし、2―1の勝利に貢献した。「チームを機能させる、勝たせる役割を全うできる部分は見せてもらった。ハードに動けるのは確認できている」と話す。19日の京都戦や練習を見ながら「先発で出られるか、見ていきたい」とも話した。

 実は前人未到の記録がかかる。09年6月のウズベキスタン戦以後、日本代表がW杯出場を決めた一戦には必ず長友の姿があった。過去「W杯決定」の試合に3度出場しているのは長友を含めて4人おり、4度目となれば歴代最多。長友は息の長さと勝者のメンタルを兼ね備えた「W杯決定請負人」でもある。

 昨秋から左SBには中山が台頭し、先発を巡る論争に発展、長友の不要論も巻き起こった。だが元々、逆境になるほど力を発揮するのが長友。2月1日のサウジアラビア戦ではアシストで勝利に貢献し「皆さんの批判が心に火をつけてくれた」と息巻いた。森保監督も「いつもスーパーポジティブ、私も見習いたい」と感嘆したほど。今回も不死鳥のような長友に期待する。

 直近5試合は3勝2分け、14年ブラジル大会、18年ロシア大会の出場を決めたのもオーストラリア戦だ。通常より4人多い27人招集も、サプライズ選出はなく常連組が中心。その象徴とも言える長友は「予選の大一番。この2試合でW杯出場を決められるように全力で戦う。一緒にW杯に行きましょう」とコメントした。現役時代に「悲劇」を経験したドーハの地はもう目前。森保監督は頼れるベテランとともにW杯切符をつかみとる。

 《4度目なら日本歴代最多》日本がW杯本大会出場を決めた試合に3度出場したのは長友のほかにMF遠藤保仁(06、10、14年大会予選)、MF長谷部誠とFW岡崎慎司(ともに10、14、18年大会予選)がいる。今回はGK川島とDF吉田にも14、18年大会予選に続き3度目の可能性がある。

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